2008'12.28.Sun
2008'12.28.Sun
青く晴れ渡った空は雲一つ無く、風を受けて優雅に飛ぶ鳥達が見えるだけ。つい数ヶ月前までこの空を覆っていた禍々しい存在は微か程にも見えはしない。変われる筈も無いと思っていた人々は、不便になった生活の中でそれでも一生懸命生きていた。これらは全てあの者達の成果なのだろう。友の愛した世界の為、朽ちようと覚悟していた私自身も今こうしてこの世界に生き残っている。不思議なものだ。あれ程死を覚悟して長い時間を独りで生きてきたのに、いざそれが無意味になれば、安堵せずには居られなかったのだから。
「デューク」
己を呼ぶ声にゆっくりと振り返れば真っ黒なそれがこちらに向かって立っている。嘗て剣を交えた筈のそれは、何故かよく行く先に現れる。干渉する理由も無いだろうと何時だかそれに問うたが、お節介焼きなんだよきっと、と的を得ない返答があるだけだった。別に何をする訳でも無い。ただ私の横に立って少し言葉を交わすだけ。最初こそ戸惑ったが、続けばそれは日常になる。
「あんたも本当、意地っ張りだよな」
そう言って視線を向ける先は、先程まで私が見ていた風景。高台から眺めるそれは人一人居ない、自然本来の在るべき姿だ。
「………何が言いたい」
「分かってんだろ、あんたなら」
迷いの無い真っ直ぐな視線が突き刺す。それは対峙したあの瞬間から何も変わっていない。それに対して、私は。
「私は、友の想いに殉じると決めたのだ、今更」
「………なぁ、世界は変わったんだ。あんたが人を拒否し続ける理由も無いだろ。第一、あんたの友人はそんな事望んでないと思うけどな」
黒いそれが視界を埋める。今迄変わる事の無かった互いの距離が急に詰められ、まるで侵食するようなその黒に苛立った。
「お前に一体何が分かる」
「分からねぇよ」
より一層狭くなる距離に後退れば、不意に伸びてきた腕に動きを封じられた。長年人と接してこなかった私にはそれは余りに不愉快で、力の限り振り払えばそれは呆気なく解放された。
「俺達は今を生きてるんだ、過去にばかり囚われてる奴の考えてる事なんか分からねぇ」
「……ならば私に関わるな」
「言っただろ、お節介焼きなんだって。そんな顔してるあんたを放っては置けなくてな」
すると先程の突き刺す様な視線は和らぎ、まるで何かを愛でる様なものに変わる。その変わり様に戸惑いを隠せずに居れば、再び伸ばされる腕。しかしそれは先程とは違い、目の前に差し出されたまま動かない。
「………、何だこれは」
「なぁデューク、俺達と一緒に来ないか。あんたの愛してる世界の為に、あんたの力が必要なんだよ」
久しぶりに触った他人の手のひらは、思いの外温かかった。その温もりは何故か不愉快では無くて。
エルシフルよ、私はお前の想いを叶えられたのだろうか。この世界を、お前は喜んでいるのだろうか。もしそうでなければ、私はお前を裏切った事になるのだろうな。
今迄の想いは朽ち果てた、しかし新しい想いを胸に、私は生きよう。
選択制お題より。
配布元:Abandon
結構放置していたユリデュク馴れ初め。デュークさんよく分かんない(汗
まぁ、ここから色々あって相思相愛になる二人。ユリデュクはラブラブが良いんです(笑
取り敢えず書き終えたよ、電車の中で(爆
そろそろビックサイトなので頑張ってきます。
「デューク」
己を呼ぶ声にゆっくりと振り返れば真っ黒なそれがこちらに向かって立っている。嘗て剣を交えた筈のそれは、何故かよく行く先に現れる。干渉する理由も無いだろうと何時だかそれに問うたが、お節介焼きなんだよきっと、と的を得ない返答があるだけだった。別に何をする訳でも無い。ただ私の横に立って少し言葉を交わすだけ。最初こそ戸惑ったが、続けばそれは日常になる。
「あんたも本当、意地っ張りだよな」
そう言って視線を向ける先は、先程まで私が見ていた風景。高台から眺めるそれは人一人居ない、自然本来の在るべき姿だ。
「………何が言いたい」
「分かってんだろ、あんたなら」
迷いの無い真っ直ぐな視線が突き刺す。それは対峙したあの瞬間から何も変わっていない。それに対して、私は。
「私は、友の想いに殉じると決めたのだ、今更」
「………なぁ、世界は変わったんだ。あんたが人を拒否し続ける理由も無いだろ。第一、あんたの友人はそんな事望んでないと思うけどな」
黒いそれが視界を埋める。今迄変わる事の無かった互いの距離が急に詰められ、まるで侵食するようなその黒に苛立った。
「お前に一体何が分かる」
「分からねぇよ」
より一層狭くなる距離に後退れば、不意に伸びてきた腕に動きを封じられた。長年人と接してこなかった私にはそれは余りに不愉快で、力の限り振り払えばそれは呆気なく解放された。
「俺達は今を生きてるんだ、過去にばかり囚われてる奴の考えてる事なんか分からねぇ」
「……ならば私に関わるな」
「言っただろ、お節介焼きなんだって。そんな顔してるあんたを放っては置けなくてな」
すると先程の突き刺す様な視線は和らぎ、まるで何かを愛でる様なものに変わる。その変わり様に戸惑いを隠せずに居れば、再び伸ばされる腕。しかしそれは先程とは違い、目の前に差し出されたまま動かない。
「………、何だこれは」
「なぁデューク、俺達と一緒に来ないか。あんたの愛してる世界の為に、あんたの力が必要なんだよ」
久しぶりに触った他人の手のひらは、思いの外温かかった。その温もりは何故か不愉快では無くて。
エルシフルよ、私はお前の想いを叶えられたのだろうか。この世界を、お前は喜んでいるのだろうか。もしそうでなければ、私はお前を裏切った事になるのだろうな。
今迄の想いは朽ち果てた、しかし新しい想いを胸に、私は生きよう。
選択制お題より。
配布元:Abandon
結構放置していたユリデュク馴れ初め。デュークさんよく分かんない(汗
まぁ、ここから色々あって相思相愛になる二人。ユリデュクはラブラブが良いんです(笑
取り敢えず書き終えたよ、電車の中で(爆
そろそろビックサイトなので頑張ってきます。
2008'12.28.Sun
2008'12.27.Sat
ここのところずっと改装するとかしなきゃとか言ってたんですが。
えーっと、白紙に戻します(爆
なんでもう色々考えてファイル更新控えてたのもやめます。
いやね、私が改装する時って、いいテンプレ見つけてうきうきしながらそれ用にファイルを作り直してるんですが。
なんと全く同じテンプレ使ってるサイト様を見つけてしまったんですよ。
しかもヴェスサイト。
なんてこった……!!
テンプレ使うとサイトのデザインが似たような(つーか同じ(苦笑)になるわけで。
無論そちらのサイト様のほうは内容も神なわけで。
それでも同じに出来るほど私度胸ない、よ…!!
………改装しかけのファイルとかまじもったいなかったなぁ。何時間かけたんだろ(遠い目
いいんだ、この鬱憤は明日の冬コミで晴らしてくるからさ!!
えーっと、白紙に戻します(爆
なんでもう色々考えてファイル更新控えてたのもやめます。
いやね、私が改装する時って、いいテンプレ見つけてうきうきしながらそれ用にファイルを作り直してるんですが。
なんと全く同じテンプレ使ってるサイト様を見つけてしまったんですよ。
しかもヴェスサイト。
なんてこった……!!
テンプレ使うとサイトのデザインが似たような(つーか同じ(苦笑)になるわけで。
無論そちらのサイト様のほうは内容も神なわけで。
それでも同じに出来るほど私度胸ない、よ…!!
………改装しかけのファイルとかまじもったいなかったなぁ。何時間かけたんだろ(遠い目
いいんだ、この鬱憤は明日の冬コミで晴らしてくるからさ!!
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