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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2024'05.17.Fri
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2012'07.27.Fri
一応I-Rのつもり。でも結構曖昧なんで雰囲気で(苦笑

流血表現注意。暗いです。
しかも中途半端。でもゴミ箱には何か勿体なかったので(苦笑


緊迫した状況の中、唐突に目の前に向けられる切っ先。真っ赤に染まったそれは、間に立つ筈の彼の背中から生えている。傾く銀髪と、その後ろから覗く桃色の髪。何が起こったのか理解も出来ぬまま、再度彼の背中に沈んでいく切っ先をただ茫然と眺めていた。

もうそんな姿を二度と見る事はないと思っていた筈なのに。
自分はもう彼を傷付けないと、誓った筈なのに。


直後響き渡る悲鳴に我に返って彼に駆け寄れば、止まる事無く溢れ出る血が地面を染めていた。その色をこれ以上見たく無くて、思わずその身体を抱きしめる。
己の腹を濡らすそれは、あの時とは違って、とても熱かった。



あの時、自分は彼の身体を己が貫く音を、ただ虚しく感じていた。綺麗だと言われたその刃を、彼の血で赤く染めながらも、その熱を感じる事は無い。どれだけ心を通わせても、所詮只の道具に過ぎない身。どこかで感じていた嘆きも、仕方ないと片付けて。
彼自身の手でこの身を折られて道具の生を終われることを、救いとさえ思いながら永い眠りに就いた。

もしも人として生まれ変わる事が出来るのならば、今度こそあの誓いを果たして、彼を守り続けたいと願いながら。




目の前のベッドの中、まるで死んだように深く眠る彼の姿に、また繰り返すのかと頭の中で声が響く。倒れ込む彼の姿を見た瞬間、それまで靄が掛かっていた記憶が、一瞬にして甦った。

誰が自分を彼に向けたのか、そこまでははっきりとは思い出せなかったが、想像は付く。彼女は今度はそんなことはないとわかっているけれど、それでも胸騒ぎは収まらなかった。

自分は彼の剣になるとまた誓ったはずなのに、また護ることは出来ないのだろうか。


「…なんて顔してんのよ、スパーダ」
「……テメェが言えた義理かよ」

ゆっくりと部屋に入ってきたイリアが、不機嫌な顔に心配を隠しながらそう声を掛けてくる。人知れず泣いていたんだろう、目元は赤く腫れていた。
それを見た俺の返事に小さく、フンだと呟きながら顔を逸らす。けれどすぐに彼に向き返り、その様子により顔を不機嫌に染めて、横に座った。



選択制お題より。
配布元:Abandon



このあとルカ君が目覚めて安堵するスパーダとイリアなんだけど、放置も甚だしいので上げました。
最初はいちゃいちゃしたルカスパを書きたくて打ち始めた筈なのに、気が付けばこれだよ!(苦笑

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