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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2008'09.26.Fri
吐き出した吐息は決して彼に届くことは無く、ただ空に紛れて消えていく。残された彼のそれが流れ出るのを恨めしく眺める様は、我ながら女々しい。
こんな風に醜い想いを抱かせる位ならいっそ一思いに殺してくれれば良いのに、彼は飽くまで道具として生かし続ける。
私の中はもう貴方への慕情の念で一杯になってしまったと言うのに。
「……何を考えている」
冷たく突き刺すその視線は決して私の思いなど知る由も無いのでしょう。否、道具がそんな事を考える必要も無いのか。
「いえ、何も」
貴方が道具をお望みなのだから、私も道具に成り切るだけ。冷たい視線に返すのは冷たい視線だけで良い。熱した視線を返した所で、それは意味を為さないのだから。
ほらまた彼は私の髪を掴んで床に押し付ける。私は道具として玩具として彼の鬱憤を晴らす為だけに存在しているに過ぎないのだ。
その無理矢理である筈の行為に私が心酔していると知ったら彼は私を捨てるのだろうか。無機質な筈の道具が主人に慕情という醜い感情を抱いてるのは、とても気持ち悪い事だろう。彼はそんな道具を求めていない。
だからせめて彼の前では無機質な道具として在り続けよう。彼が私を捨てないように。

そしてまた中に注がれる貴方様のそれの熱をとても愛おしく思いながら、届かない想いを静かに隠し続けるのだ。






アレシュヴァだけどシュヴァーンの独白に近い。なんて乙女なんだろうねシュヴァーン。

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