2008'05.26.Mon
ハレルヤが部屋に籠もってから随分経ちました。部屋、と言っても僕達の世界の中の、ですけどね。
僕達は他の人達が思っているほど交流が盛んな訳じゃないんですよ。あ、いえ、仲が悪い訳でもないです。ただ僕はハレルヤの全てを知っているわけじゃない。ハレルヤはあまり話してくれませんからね、ハレルヤ自身のことを。
でもハレルヤが部屋に籠もるなんてめったに無いんですよ。いつも僕の所にやって来て僕をからかっているのが普通ですから。
ハレルヤは僕の部屋の鍵を持っているのに、僕はハレルヤの部屋の鍵は持っていないんです。ハレルヤの部屋の前に立って、ハレルヤを呼ぶことしか出来ないんです。
僕にはそれが歯痒くて仕方がないんですけどね。
理由なんてとっくの昔から気付いているんです。彼にとって、僕は。
(真っ暗な閉鎖空間そこには僕と君の二人だけ。でも君が僕以外の誰かを見ていること前から知ってるんだよ)
新たな文体を模索して悩んでいる近頃です(苦笑
僕達は他の人達が思っているほど交流が盛んな訳じゃないんですよ。あ、いえ、仲が悪い訳でもないです。ただ僕はハレルヤの全てを知っているわけじゃない。ハレルヤはあまり話してくれませんからね、ハレルヤ自身のことを。
でもハレルヤが部屋に籠もるなんてめったに無いんですよ。いつも僕の所にやって来て僕をからかっているのが普通ですから。
ハレルヤは僕の部屋の鍵を持っているのに、僕はハレルヤの部屋の鍵は持っていないんです。ハレルヤの部屋の前に立って、ハレルヤを呼ぶことしか出来ないんです。
僕にはそれが歯痒くて仕方がないんですけどね。
理由なんてとっくの昔から気付いているんです。彼にとって、僕は。
(真っ暗な閉鎖空間そこには僕と君の二人だけ。でも君が僕以外の誰かを見ていること前から知ってるんだよ)
新たな文体を模索して悩んでいる近頃です(苦笑
PR
2008'05.20.Tue
スカアティ(SN3)
潮の音を聞きながら甲板から眺める景色は穏やかな日常。長くは続かないと解っているけれど、それでも続く事を願わずにはいられない。
「センセ」
ふわりと香った甘い香りに振り返れば、彼が優しい笑みを浮かべていた。彼も、昔の傷を抱えて生きているというのに、私に変わらずに笑みを向けてくれる。彼の顔をよぎる影には前から気付いていたのに。
「大丈夫、貴女酷い顔してるわよ」
「………だめですね、考えれば考えるほど悪いことしか想像出来なくて」
心配そうに聞いてくる声に、無理矢理笑みを作って答えようとしたけれど、それは為されずに崩れた不器用な顔を返してしまう。溜め息とともに情けない声が出てしまった。
「私は、あの子を守っていけるのか、わからなくなってしまったんです」
「………、センセ。もうあの子は十分強くなったわ、貴女が気負いしなくても大丈夫」
一度声に出してしまえば堰を切ったように溢れ出す本音。彼は優しく宥めてくれるけれど、そこに存在する彼の本音は別だと気付いている。
「それでも、いざとなったら私が、私が守らないといけないから、だから」
「………」
醜い姿をさらけ出す私を彼は静かに眺めていた。潮の音が大きく聞こえる。耐えきれず私は目を逸らしてしまう。海岸で遊んでいたあの子は集落に行ったのか居なくなっていた。
「ねぇ、アティ」
「…………、なんですかスカーレル」
「本当はね、解ってるのよみんな。貴女に無理をさせてることも、それを避けることが出来ないのも。解っていてこんな事言うんだけど」
横から長い指がふわりと降りてきて頭を撫でられる。いきなりの事に頭を上げれば、こつり、と音が鳴って。
彼の顔が目の前にあった。
「肩の力を抜いて周りを見てみなさい。貴女は独りじゃないんだから」
ね、とまた優しく微笑んで触れるだけのキスをされる。さらさらした髪が頬を撫でて、すぐに離れていった。ひらりと優雅に身を翻して彼は船内へと帰っていく。
私の唇には彼の口紅だけが残っていた。
久しぶり過ぎてゲームのストーリーを忘れたけれど、雰囲気で頑張ってみた。
私は男前なスカーレルが大好き(笑
でも彼は手出さないで引くんだよな…。
生徒は誰でもいいけど、フラグは立たない方向で。
潮の音を聞きながら甲板から眺める景色は穏やかな日常。長くは続かないと解っているけれど、それでも続く事を願わずにはいられない。
「センセ」
ふわりと香った甘い香りに振り返れば、彼が優しい笑みを浮かべていた。彼も、昔の傷を抱えて生きているというのに、私に変わらずに笑みを向けてくれる。彼の顔をよぎる影には前から気付いていたのに。
「大丈夫、貴女酷い顔してるわよ」
「………だめですね、考えれば考えるほど悪いことしか想像出来なくて」
心配そうに聞いてくる声に、無理矢理笑みを作って答えようとしたけれど、それは為されずに崩れた不器用な顔を返してしまう。溜め息とともに情けない声が出てしまった。
「私は、あの子を守っていけるのか、わからなくなってしまったんです」
「………、センセ。もうあの子は十分強くなったわ、貴女が気負いしなくても大丈夫」
一度声に出してしまえば堰を切ったように溢れ出す本音。彼は優しく宥めてくれるけれど、そこに存在する彼の本音は別だと気付いている。
「それでも、いざとなったら私が、私が守らないといけないから、だから」
「………」
醜い姿をさらけ出す私を彼は静かに眺めていた。潮の音が大きく聞こえる。耐えきれず私は目を逸らしてしまう。海岸で遊んでいたあの子は集落に行ったのか居なくなっていた。
「ねぇ、アティ」
「…………、なんですかスカーレル」
「本当はね、解ってるのよみんな。貴女に無理をさせてることも、それを避けることが出来ないのも。解っていてこんな事言うんだけど」
横から長い指がふわりと降りてきて頭を撫でられる。いきなりの事に頭を上げれば、こつり、と音が鳴って。
彼の顔が目の前にあった。
「肩の力を抜いて周りを見てみなさい。貴女は独りじゃないんだから」
ね、とまた優しく微笑んで触れるだけのキスをされる。さらさらした髪が頬を撫でて、すぐに離れていった。ひらりと優雅に身を翻して彼は船内へと帰っていく。
私の唇には彼の口紅だけが残っていた。
久しぶり過ぎてゲームのストーリーを忘れたけれど、雰囲気で頑張ってみた。
私は男前なスカーレルが大好き(笑
でも彼は手出さないで引くんだよな…。
生徒は誰でもいいけど、フラグは立たない方向で。
2008'05.16.Fri
2008'05.14.Wed
カレンダー
カテゴリー
最新記事
2013
/
05
/
03
(
Fri
)
17
:
37
:
24
)
2013
/
03
/
06
(
Wed
)
22
:
28
:
45
)
2012
/
07
/
27
(
Fri
)
07
:
30
:
39
)
2012
/
04
/
13
(
Fri
)
22
:
29
:
04
)
2012
/
02
/
16
(
Thu
)
02
:
05
:
21
)