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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2006'10.18.Wed
サナダテです。ちょいグロいです。てか死にネタです。
勢いで書き上げたんで、なんともいえないです(苦笑
佐助が友情出演?してます。





指の隙間から覗いた月は酷く哂っている様に見えて、つられて此方も笑いがこみ上げて来た。
あぁ情けねぇ。
こんな様見たら月でなくとも哂い出すだろう。
腹から流れ出る血はとめどなく辺りを真っ赤に染め、己の蒼に纏われた体も黒く澱んでいった。
対照的に体を巡っていた熱は確実に冷めて行って。
足先やら指先やらは震えているのに、やけに腹だけは熱かった。
鈍くなった頭をゆっくりと下げて辛うじてまだ見える唯一の眼で傷口を見れば、切先が己が身体を貫いているのが一目で解かる。
手にした獲物の先も。

紅い鎧の真ん中で、腹を真っ赤に染めて。

あぁ、情けねぇ。
死ぬ恐怖よりも先に、こんな所で朽ちる悔しさよりも先に。
先に、お前に先立たれた悲しみで。
頬を露に濡らすなんて。

もう冷め切った身体を抱きしめて。
最期の、夜をお前と共に。

Good night.

……幸村。



駆けつけた時にはもう遅く、息絶えた二人がそこにいて。
それなのに、その姿は。
「こんな顔しちゃって……旦那達ったら」
まるで至福の時を過ごす、子供見たいに。
酷く穏やかだった。

哂っていた月はもう、いない。











やっぱりまだバサラは掴めてない気がする。
生き抜かなきゃいけないはずなのに、一緒に果てることを望んでしまった、伊達さん。
きっと罪悪感より幸福感のが大きいのでしょう。

ちなみに月は三日月。

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