2006'03.15.Wed
何となく、わかっていた。
あの朱い眼は自分の事等一切見ていない、という事に。
それは自分だけではなく、ピオニーでもネフリーでも、ネビリム先生でも変わらない。
彼にとって皆同じで。
わかっていたんだけど、何となく、哀しいことだと思った。
「えっ……なんでそんなこと」
「さっき言っただろ、聞いてなかったのか」
「聞いてたよ。でもっ…」
危険だよ、と言おうとして彼を見たら、すたすたと街の外に出ていくところだった。
「ま、待ってよっ…ジェイド!」
急いで彼を呼び止めれば、振り返った朱い眼は不機嫌に歪められていて。
「お前は来る気ないんだろ。だったら僕一人で行くだけだよ」
そう言ってまたすたすたと歩き出してしまう。
「待ってっ…僕も…僕も一緒に行くよ」
後ろから追い掛けていく形で僕等は街から出て行った。
ロニール雪山は酷い吹雪だった。
「やっぱり危ないよ…僕たちだけじゃ…」
「そう思うならお前だけ帰ればいいだろ。僕はお前と違って一人でも大丈夫だ」
そう言うと、何か詠唱を始めたジェイドの周りに第一音素が集まって行く。
「解かし尽くせ、フレイムバースト」
静かに呟くと周りの雪が解けて無くなっていた。
音も無く一瞬にして消えたから、雪崩が起こる気配も無くて。
「す…すごいよ!やっぱりジェイドはすごいね!」
何事もなさそうなジェイドとは対照的に、僕はとても興奮して。
そして雪が極力少なくなった雪山の中を、小さな子供二人だけで進んで行った。
「炸裂する光よ、エナジーブラスト」
小さな光が一カ所に集中し、そのまま中から破裂する。
光に包まれたままのモンスターも同じ様に。
いつ見ても圧巻であり、同時に少しの恐怖感。
目の前のジェイドは薄く笑ったままだ。
すごいと思う反面、少し哀しいと、思った。
ジェイドのあの朱い眼には、僕もモンスターも同じ様にしか映ってないのかな。
ジェイドは姿とか種族とかそんなこと気にしたりはしない…と思うから、きっと同じ様に見えるんだよね。
いつかジェイドが僕を殺す日が、来るのかな。
かつてのあの雪山で、また対面した時、私達の関係はあの頃とは全く違うものになってしまいました。
ピオニーもネフリーもネビリム先生も、ジェイドも私も。
かつてとは変わってしまいました。
「……どうして、私を殺さないのですか!貴方なら…昔の貴方ならすぐに殺していたはずです……!」
殺される日が来ると、思っていたのに。
「……私は変わったんですよ。昔とは…違う」
お前は変わらないんですね。過去に囚われたままだ。
唯一つ変わることの無い朱い眼が、昔とは違う様に歪む。
かつての彼が絶対に向けることの無かった、哀れみの眼だ。
「……貴方にその様に見られたくはありません」
ぼそり、と呟いてジェイドを軽く睨み付ける。
その時、目が合ったような気が、した。
あの朱い眼に自分が映っているのを見て。
あぁ、変わったのだ。
「お前は変わらず、眼を反らしはしないのですね。サフィール」
苦笑するジェイドと呆然とする私。
さぞかし周りの人間には滑稽に見えたことでしょう。
「さあ、この馬鹿を連行しなさい」
大佐という肩書で多くの部下を連れた幼なじみは、何事も無いようにそう、命令した。
あとがき
文章が一人歩きしました。
唐突にすみません。あれですよ、私に1時間弱で書かせようとすると、意味不明な文になるよと、そういうことです。
何が書きたかったのか、ホントにわかんない。
サフィール虐めたかっただけなのになぁ(苦笑
サフィジェイなのかジェイサフィなのか。
私はディストよりサフィール(と呼ぶの)が好きです。
ホントはピオニーもネフリーもネビリム先生も出したかった。
譜術の詠唱とか、フレイムバーストは狭いだろうとか、雪崩がなんだとか、もう無視して下さい……。イグニートプリズン52Lvだったんだもんよ……。
なんだか後書きが珍しく長いですが、電車の中で打っていて変にテンション上がっただけなんです。
そしてこの長文をブログに上げるという…。
阿呆か。…阿呆だ。
あの朱い眼は自分の事等一切見ていない、という事に。
それは自分だけではなく、ピオニーでもネフリーでも、ネビリム先生でも変わらない。
彼にとって皆同じで。
わかっていたんだけど、何となく、哀しいことだと思った。
「えっ……なんでそんなこと」
「さっき言っただろ、聞いてなかったのか」
「聞いてたよ。でもっ…」
危険だよ、と言おうとして彼を見たら、すたすたと街の外に出ていくところだった。
「ま、待ってよっ…ジェイド!」
急いで彼を呼び止めれば、振り返った朱い眼は不機嫌に歪められていて。
「お前は来る気ないんだろ。だったら僕一人で行くだけだよ」
そう言ってまたすたすたと歩き出してしまう。
「待ってっ…僕も…僕も一緒に行くよ」
後ろから追い掛けていく形で僕等は街から出て行った。
ロニール雪山は酷い吹雪だった。
「やっぱり危ないよ…僕たちだけじゃ…」
「そう思うならお前だけ帰ればいいだろ。僕はお前と違って一人でも大丈夫だ」
そう言うと、何か詠唱を始めたジェイドの周りに第一音素が集まって行く。
「解かし尽くせ、フレイムバースト」
静かに呟くと周りの雪が解けて無くなっていた。
音も無く一瞬にして消えたから、雪崩が起こる気配も無くて。
「す…すごいよ!やっぱりジェイドはすごいね!」
何事もなさそうなジェイドとは対照的に、僕はとても興奮して。
そして雪が極力少なくなった雪山の中を、小さな子供二人だけで進んで行った。
「炸裂する光よ、エナジーブラスト」
小さな光が一カ所に集中し、そのまま中から破裂する。
光に包まれたままのモンスターも同じ様に。
いつ見ても圧巻であり、同時に少しの恐怖感。
目の前のジェイドは薄く笑ったままだ。
すごいと思う反面、少し哀しいと、思った。
ジェイドのあの朱い眼には、僕もモンスターも同じ様にしか映ってないのかな。
ジェイドは姿とか種族とかそんなこと気にしたりはしない…と思うから、きっと同じ様に見えるんだよね。
いつかジェイドが僕を殺す日が、来るのかな。
かつてのあの雪山で、また対面した時、私達の関係はあの頃とは全く違うものになってしまいました。
ピオニーもネフリーもネビリム先生も、ジェイドも私も。
かつてとは変わってしまいました。
「……どうして、私を殺さないのですか!貴方なら…昔の貴方ならすぐに殺していたはずです……!」
殺される日が来ると、思っていたのに。
「……私は変わったんですよ。昔とは…違う」
お前は変わらないんですね。過去に囚われたままだ。
唯一つ変わることの無い朱い眼が、昔とは違う様に歪む。
かつての彼が絶対に向けることの無かった、哀れみの眼だ。
「……貴方にその様に見られたくはありません」
ぼそり、と呟いてジェイドを軽く睨み付ける。
その時、目が合ったような気が、した。
あの朱い眼に自分が映っているのを見て。
あぁ、変わったのだ。
「お前は変わらず、眼を反らしはしないのですね。サフィール」
苦笑するジェイドと呆然とする私。
さぞかし周りの人間には滑稽に見えたことでしょう。
「さあ、この馬鹿を連行しなさい」
大佐という肩書で多くの部下を連れた幼なじみは、何事も無いようにそう、命令した。
あとがき
文章が一人歩きしました。
唐突にすみません。あれですよ、私に1時間弱で書かせようとすると、意味不明な文になるよと、そういうことです。
何が書きたかったのか、ホントにわかんない。
サフィール虐めたかっただけなのになぁ(苦笑
サフィジェイなのかジェイサフィなのか。
私はディストよりサフィール(と呼ぶの)が好きです。
ホントはピオニーもネフリーもネビリム先生も出したかった。
譜術の詠唱とか、フレイムバーストは狭いだろうとか、雪崩がなんだとか、もう無視して下さい……。イグニートプリズン52Lvだったんだもんよ……。
なんだか後書きが珍しく長いですが、電車の中で打っていて変にテンション上がっただけなんです。
そしてこの長文をブログに上げるという…。
阿呆か。…阿呆だ。
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