2008'04.08.Tue
アレハレ。意味不明。
目の前に真っ赤に染まった手のひらを差し出されて、一瞬息を飲む。
けれどそれは僕を必要としている手のひらだと気が付けば、その手のひらを握らないわけにはいかなかった。
ぬるりとした血の感触が気味悪く手のひらに染み込む。とっさに手のひらを手放せば、それを予測していたのか諦めに似た溜め息が聞こえた。
「俺が怖いか」
悲しみを含んだその台詞にとっさに前を見れば、彼は金色の眼で真っ直ぐと僕を見ていた。
そんな訳ないだろう君は僕のためにわざわざ汚れて憎まれて僕の代わりなら何でもしてくれてそれなのに縋れるのは僕だけで。
君を怖いと思ったことなんて全くないよ。
「寧ろ僕は僕が怖いよ」
君を失いたくないと思っていながら君を拒絶してしまう僕は酷く矛盾に満ちていて不安定で不完全。
そう笑えば彼はまた悲しそうに笑った。
君が悲しそうに笑う度僕は自分の不甲斐なさに嫌気が差して君を苦しめるぐらいならいっそ僕が居なくなればいいんじゃないかって、そう言えば。
だからお前は俺が怖いんだろ、と僕の矛盾から生まれた彼は、そう小さく呟いたんだ。
僕達は、俺達は、一心同体。 君が消える時は僕も一緒。(お前が死ぬ時は俺も一緒。)
目の前に真っ赤に染まった手のひらを差し出されて、一瞬息を飲む。
けれどそれは僕を必要としている手のひらだと気が付けば、その手のひらを握らないわけにはいかなかった。
ぬるりとした血の感触が気味悪く手のひらに染み込む。とっさに手のひらを手放せば、それを予測していたのか諦めに似た溜め息が聞こえた。
「俺が怖いか」
悲しみを含んだその台詞にとっさに前を見れば、彼は金色の眼で真っ直ぐと僕を見ていた。
そんな訳ないだろう君は僕のためにわざわざ汚れて憎まれて僕の代わりなら何でもしてくれてそれなのに縋れるのは僕だけで。
君を怖いと思ったことなんて全くないよ。
「寧ろ僕は僕が怖いよ」
君を失いたくないと思っていながら君を拒絶してしまう僕は酷く矛盾に満ちていて不安定で不完全。
そう笑えば彼はまた悲しそうに笑った。
君が悲しそうに笑う度僕は自分の不甲斐なさに嫌気が差して君を苦しめるぐらいならいっそ僕が居なくなればいいんじゃないかって、そう言えば。
だからお前は俺が怖いんだろ、と僕の矛盾から生まれた彼は、そう小さく呟いたんだ。
僕達は、俺達は、一心同体。 君が消える時は僕も一緒。(お前が死ぬ時は俺も一緒。)
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