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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2008'04.11.Fri
題に沿ってません(今更




ふるり、と震える瞼から静かに溢れ出す涙を優しく舐めとると、閉じていた瞼をゆっくりと開いて見つめ合った。潤んだ翡翠は例えられない程綺麗で、其処に映っているのだと思うと胸が熱くなった。
「ろいど、」
小さく形の良い唇でそう呟かれた。返事の代わりに優しく笑いかければ、至極綺麗な笑みが返された。
たまらずその唇を優しく啄んだ。くすぐったそうな素振りを見せて、更に舌を絡めた。
「どうしたんだ」
緩慢な動きで咥内を味わってゆっくりと唇を離し、静かに問い掛けた。返されたのは、珍しく曖昧な笑み。ぞくりと、身体に震えが走った。
「ごめんな」
呟かれた言葉の意図を聞こうとしたら、
その口を唇で塞がれた。その先は聞けなかった。


その夜は珍しく激しく抱いた。紅い髪が大きく揺れていた。眼が合えば無様な顔が瞳に映っているのが見えた。それを誤魔化すように更に激しくした。
次第にすすり泣く声が聞こえて動きを止めれば、酷く悲しそうな顔をしていた。
「なんで」
震える声でそう言った。返ってくる返事は無かった。

その歪みを気付かなかった振りをして、続きを求めた。




彼が俺の前から消えたのは、次の朝だった。








敢えて最後以外人称を書きませんでした。分かり辛いですがロイゼロです。実は視点はぐちゃぐちゃです。
消えたのはどっちなのか、分かった方は凄いと思います(笑

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