2008'04.20.Sun
噎せ返る血の匂いに吐き気がしそうだった。口元を抑えればぬるりとした感触が指先を襲う。恐る恐る手のひらを見ればそこは真っ赤に染まっていた。
「な、んで……」
それに応える声はない。半身は深い眠りに落ちている。
「護ってくれるって、言ってた、のに」
真っ白な箱の中は真っ赤に染まっている。見上げた場所からガラス越しに拍手が聞こえた。
神を讃える声が煩い。こんな狂った世界に神なんて居るもんか。こんな赤と白の世界に。
血に濡れた赤い手から滑り落ちた拳銃が床にぶつかって、箱の中を悲しく反響した。
遠くで響く狂った賛美歌の余りの酷さに、目を瞑って意識を閉じた。
彼が、気付いてくれることを、信じて。
過去編1とか名打ってますが別に時期が古い順という訳じゃありません。
なんかこの後の流れで混乱させそうなので一応注意。
今更ですが超捏造です。
「な、んで……」
それに応える声はない。半身は深い眠りに落ちている。
「護ってくれるって、言ってた、のに」
真っ白な箱の中は真っ赤に染まっている。見上げた場所からガラス越しに拍手が聞こえた。
神を讃える声が煩い。こんな狂った世界に神なんて居るもんか。こんな赤と白の世界に。
血に濡れた赤い手から滑り落ちた拳銃が床にぶつかって、箱の中を悲しく反響した。
遠くで響く狂った賛美歌の余りの酷さに、目を瞑って意識を閉じた。
彼が、気付いてくれることを、信じて。
過去編1とか名打ってますが別に時期が古い順という訳じゃありません。
なんかこの後の流れで混乱させそうなので一応注意。
今更ですが超捏造です。
PR
Post your Comment
カレンダー
カテゴリー
最新記事
2013
/
05
/
03
(
Fri
)
17
:
37
:
24
)
2013
/
03
/
06
(
Wed
)
22
:
28
:
45
)
2012
/
07
/
27
(
Fri
)
07
:
30
:
39
)
2012
/
04
/
13
(
Fri
)
22
:
29
:
04
)
2012
/
02
/
16
(
Thu
)
02
:
05
:
21
)