忍者ブログ

日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008'12.08.Mon

「『彼』が呼んでいる」
サイバックから少し離れた森の奥、定期報告の為に向かったその場所で、最初に言われたのはその一言。またいつもの様に一方的に行動の指示を出されるのだとばかり思っていたのに、その予想外の言葉に一瞬戸惑う。
「……俺様何かしたっけ」
続けて自然と出たのはその台詞だった。同時にこのまま宿に戻らなくても済むだろうかと記憶を探った。別に約束等思い出せなかったし大丈夫だろうと高を括る。あった所で彼の命令より優先するものではない筈。
「そうではない、あれが直々に今後の行動を指示するそうだ」
「それはそれは、まためずらしーなぁ。わかったぜ、これから行くんだろ」
そう言って彼の腕を掴めば空間が一瞬歪む。いつになってもこの瞬間は慣れない。ぞわりと背筋を走る感覚に目を瞑れば、次に開けた時に見えるのはあの見慣れた異質な街。


「お前に会わせたいものがいるんだ」
呼び出され向かった部屋で、彼はそう楽しそうに言った。こんなにも楽しそうにしている彼を見るのは久し振りで、何が彼をそうさせたのかと興味を持たずにはいられなかった。だからこそこっちも快く了承すればそいつに会うことになる。まぁ、拒否する事なんて元々出来はしないけれど。
しかし、そこで見たのは。

「……ミトス様、こいつが何だって言うんですか」
何とも情けない笑みを浮かべた唯のガキだった。

「ルーク、この人はゼロスだよ。僕の友達」
俺の質問を綺麗に無視して、そのガキに向かって俺を『友達』だと紹介する彼に、何を考えてるんだと怪訝な顔を向けてしまえば、怖いほど冷たい笑みが返される。それはしっかりとガキの視界からは外されていて、ルークと呼ばれたガキはそんな彼の様子に気付きもしない。
「へぇ…俺はルーク。よろしくな、ゼロス」
案の定、無邪気な笑顔を俺に向けて自己紹介を始めた。その様子が何故か見た目以上にガキ臭い。しかし、ルークと言う名前をどこかで聞いたような気がするんだけど。
「そう言えば、ミトスも偉い人だったりするのか」
先ほど俺が彼を呼んだときの敬称を思い出したのか、ガキが首をかしげて聞いてくる。その台詞に背筋に悪寒を感じて彼を見れば。
「そんなことは無いよ。ねぇ、ゼロス」
そこには今まで見たことも無いような綺麗な少年の微笑があった。





話がそんなに進展してないですね(苦笑
ミトス様の出番も後1話かな。それからはやっとまたジェイドが出てきます。
しかしまぁ、世間はヴェスだというのに本当ずれてるよね(苦笑
でも今ユリデュク書いてるから次はそれが載せられればいいかな。

拍手[0回]

PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
trackback
この記事のトラックバックURL:
[357] [356] [355] [354] [353] [352] [351] [350] [349] [348] [347
«  BackHOME : Next »
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事

日記兼短文落書置場..........。 wrote all articles.
Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP  

忍者ブログ[PR]