2009'01.24.Sat
いつも気丈に振る舞う彼女の弱さを知ってしまったのはつい最近。どんなに辛い目に遭おうとも我が身を省みずに立ち向かっていく姿の裏で、彼女は小さく泣いていた。
「……フローラ姉様、私は」
夜遅く、深い闇の奥に仄かに煌めくエメラルドの髪が見え、どうも気になって近付いてみれば、そんな呟きが聞こえた。
それはいつもの彼女からは考えられない様な弱々しい声で、声を掛けるタイミングを失ってしまう。仕方無く、うなだれる彼女の背中を眺めているしかなかった。
「私は、本当に生きていて……」
その背中が呟きと共に震えだして、遂には声にならない嗚咽が聞こえてきた。伸ばし掛けた腕が、行き場を失って空を切る。その答えを俺は持っていない。
もう戻ろうと踵を返したその瞬間、息を飲む音が聞こえた。まさかと思い振り返れば、彼女が涙を湛えた目で俺を見ていた。
「……ヒスイ」
「………悪ぃ、盗み聞きするつもりは無かったんだ」
何も聞かなかった事にするから、とどうにか許して貰おうと口を開くが、それは音になる事は無かった。
「心配してくれたのですね、ありがとう」
そう口にする彼女の表情が余りに優しいものだったから。
先程までの様子を見せないように振る舞う彼女にスピリアが痛むが、それ以上に違う感情がスピリアを覆うのが分かった。
(やべぇな、まさか)
彼女が愛しいと、そう気付いたのはつい最近。
選択制お題より。
配布元:Abandon
スピリア表記に慣れません(苦笑
つか片仮名は浮く気がするんだよね。でもそうしないとハーツの世界観無視になっちゃうしな…うーむ。
ヒスリチつか寧ろヒスイ自覚話というか。なんか時間軸とか全く分かんないよ、クンツァイト出てこないし(苦笑
本当はもっとほのぼのしたものを書こうと思ってたので、題と内容が合ってない。暗いよ。
まぁ最初ですから色々許して下さいな。
「……フローラ姉様、私は」
夜遅く、深い闇の奥に仄かに煌めくエメラルドの髪が見え、どうも気になって近付いてみれば、そんな呟きが聞こえた。
それはいつもの彼女からは考えられない様な弱々しい声で、声を掛けるタイミングを失ってしまう。仕方無く、うなだれる彼女の背中を眺めているしかなかった。
「私は、本当に生きていて……」
その背中が呟きと共に震えだして、遂には声にならない嗚咽が聞こえてきた。伸ばし掛けた腕が、行き場を失って空を切る。その答えを俺は持っていない。
もう戻ろうと踵を返したその瞬間、息を飲む音が聞こえた。まさかと思い振り返れば、彼女が涙を湛えた目で俺を見ていた。
「……ヒスイ」
「………悪ぃ、盗み聞きするつもりは無かったんだ」
何も聞かなかった事にするから、とどうにか許して貰おうと口を開くが、それは音になる事は無かった。
「心配してくれたのですね、ありがとう」
そう口にする彼女の表情が余りに優しいものだったから。
先程までの様子を見せないように振る舞う彼女にスピリアが痛むが、それ以上に違う感情がスピリアを覆うのが分かった。
(やべぇな、まさか)
彼女が愛しいと、そう気付いたのはつい最近。
選択制お題より。
配布元:Abandon
スピリア表記に慣れません(苦笑
つか片仮名は浮く気がするんだよね。でもそうしないとハーツの世界観無視になっちゃうしな…うーむ。
ヒスリチつか寧ろヒスイ自覚話というか。なんか時間軸とか全く分かんないよ、クンツァイト出てこないし(苦笑
本当はもっとほのぼのしたものを書こうと思ってたので、題と内容が合ってない。暗いよ。
まぁ最初ですから色々許して下さいな。
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