2009'01.21.Wed
シュヴァリタ
溢れ出した血が、目の前の彼の黒髪を赤く染める。
それは筋となって彼の頬を伝い、床へと滴り落ちた。
「リタっち」
聞き慣れた言葉を、目の前の見慣れない彼が、聞き慣れた口調で紡ぎ出す。
愚かにも、あたしの足は震え上がっていて、立ち上がることは出来ない。
不意に彼の腕があたしに伸びてきて、その真っ赤な手で、あたしの肩を掴んだ。
強い力で引き寄せられて、彼の苦しそうな顔が目の前に映った。
耐え切れず目を逸らしてしまう。
「……、ごめんね」
苦しそうに吐き出された小さな声が耳を打つ。
肩にあった指先がずるりと滑り落ちて、あたしは目を見開いた。
目の前には、彼の姿は無い。
崩れ落ちた彼の横で、あたしは呆然と座り尽くすしか、無かった。
レイリタハロウィンネタ
「リタっち」
不意に名前を呼ばれて振り返れば、手のひらに一包みの塊を乗せられた。
「……何よこれ」
「何って、飴玉よ」
「そんなことは分かってるわよ、なんで飴玉をあたしに渡すわけ」
「ハロウィンよ、あれ、知らないの」
「興味ないから」
渡されたばかりの飴玉を彼の手のひらに返せば、困った様にそれを手のひらで遊ばせていた。
「お菓子貰えるのは子供だけの特権なのにね」
「子供扱いしないでよ」
「15はまだ子供でしょ」
そう言うと何か考えているのか、顎に手を当てながら黙り込む。いきなり訪れた静寂に、耐えきれず声を上げようとした瞬間、彼によってその静寂が壊された。
「まぁ、強ち子供でも無いのかもな」
その声と共に手のひらが顔に伸びてきて。
「大人の悪戯、してみようか」
喉まで出かけたその返事は、そのまま彼に飲み込まれた。
(あんたの方が十分大人気無いわ)
ユリレイ酒ネタ
「あらま、珍しいわね」
きぃ、と音を立てて開かれた扉の先には、見慣れた青年の姿。しかし此処は自分の通い慣れた酒場だ。今まで誘っても決して来なかったのに、どういう風の吹き回しだろうか。
「……なんだよおっさん、俺が酒場に来て悪いかよ」
「あらら俺様顔に出てたか」
「ばっちりとな」
そう軽く笑い合った後、彼は隣と同じのを、とマスターに頼む。マスターは表情も崩さず静かに応えていた。
「いいの青年、これ結構強いわよ」
そう言ってからん、とグラスを揺らした。すると青年は不敵に笑って、一言言い放つ。
「なあに、ロックで飲むほどじゃないだろ」
その台詞に俺は凍り付くしかなかった。
俺が一杯飲む間に彼は軽く三杯は飲んでいて、その速さに驚くもそれ以上に、この種の酒をストレートで顔を変えずに飲んでいく事に驚いた。
「ね、ねぇ青年、そんなに飲んで大丈夫なの。明日に響くんじゃ……」
「これでもいつもよりはゆっくり飲んでるんだけどな」
そう言ってまたグラスが一つ空になり、直ぐに出された新しいグラスに手を付けている。
(この子どんだけ酒豪なのよ……)
「それよりもおっさんはいいのかよ、たったそれだけで」
「ほどほどでいいのよほどほどで、お金もあまり無いしね」
そう言えば彼のこの酒の金はどこから出ているのだろうか。これだけ飲んでいれば相当の額になるだろうに。
「青年はお金の方は大丈夫なの」
「あぁ、闘技場での賞金溜込んでるから」
ここの所良く大会に出てると思ったら、そういう事だったのか。旅の資金は増えないからおかしいと思っていたのだ。その使い道が酒だと知ったらリタあたりが激怒しそうだ。
「でもそこまでしてお酒飲んでるなら相当酒場とかに通ってるのよね、おっさん今まで全然話聞かなかったけど」
「誰かと話してても必ずそいつは潰れちまうからな、忘れるんじゃねぇの」
(いや多分それは悔しいから言いたくなかったんだろうよ)
「俺は平気だけど、おっさん潰しちまったら旅に影響出るからな、だから今までは止めといたんだけど。この際だから飲んじまおうぜ、レイヴン」
「い、いや俺はもう良いって…ちょっ、ユーリ」
案の定、目が覚めたらいつの間にか宿のベッドの上だった。
ハロウィンネタとかどんだけ載せるの遅いんだ私(苦笑
溢れ出した血が、目の前の彼の黒髪を赤く染める。
それは筋となって彼の頬を伝い、床へと滴り落ちた。
「リタっち」
聞き慣れた言葉を、目の前の見慣れない彼が、聞き慣れた口調で紡ぎ出す。
愚かにも、あたしの足は震え上がっていて、立ち上がることは出来ない。
不意に彼の腕があたしに伸びてきて、その真っ赤な手で、あたしの肩を掴んだ。
強い力で引き寄せられて、彼の苦しそうな顔が目の前に映った。
耐え切れず目を逸らしてしまう。
「……、ごめんね」
苦しそうに吐き出された小さな声が耳を打つ。
肩にあった指先がずるりと滑り落ちて、あたしは目を見開いた。
目の前には、彼の姿は無い。
崩れ落ちた彼の横で、あたしは呆然と座り尽くすしか、無かった。
レイリタハロウィンネタ
「リタっち」
不意に名前を呼ばれて振り返れば、手のひらに一包みの塊を乗せられた。
「……何よこれ」
「何って、飴玉よ」
「そんなことは分かってるわよ、なんで飴玉をあたしに渡すわけ」
「ハロウィンよ、あれ、知らないの」
「興味ないから」
渡されたばかりの飴玉を彼の手のひらに返せば、困った様にそれを手のひらで遊ばせていた。
「お菓子貰えるのは子供だけの特権なのにね」
「子供扱いしないでよ」
「15はまだ子供でしょ」
そう言うと何か考えているのか、顎に手を当てながら黙り込む。いきなり訪れた静寂に、耐えきれず声を上げようとした瞬間、彼によってその静寂が壊された。
「まぁ、強ち子供でも無いのかもな」
その声と共に手のひらが顔に伸びてきて。
「大人の悪戯、してみようか」
喉まで出かけたその返事は、そのまま彼に飲み込まれた。
(あんたの方が十分大人気無いわ)
ユリレイ酒ネタ
「あらま、珍しいわね」
きぃ、と音を立てて開かれた扉の先には、見慣れた青年の姿。しかし此処は自分の通い慣れた酒場だ。今まで誘っても決して来なかったのに、どういう風の吹き回しだろうか。
「……なんだよおっさん、俺が酒場に来て悪いかよ」
「あらら俺様顔に出てたか」
「ばっちりとな」
そう軽く笑い合った後、彼は隣と同じのを、とマスターに頼む。マスターは表情も崩さず静かに応えていた。
「いいの青年、これ結構強いわよ」
そう言ってからん、とグラスを揺らした。すると青年は不敵に笑って、一言言い放つ。
「なあに、ロックで飲むほどじゃないだろ」
その台詞に俺は凍り付くしかなかった。
俺が一杯飲む間に彼は軽く三杯は飲んでいて、その速さに驚くもそれ以上に、この種の酒をストレートで顔を変えずに飲んでいく事に驚いた。
「ね、ねぇ青年、そんなに飲んで大丈夫なの。明日に響くんじゃ……」
「これでもいつもよりはゆっくり飲んでるんだけどな」
そう言ってまたグラスが一つ空になり、直ぐに出された新しいグラスに手を付けている。
(この子どんだけ酒豪なのよ……)
「それよりもおっさんはいいのかよ、たったそれだけで」
「ほどほどでいいのよほどほどで、お金もあまり無いしね」
そう言えば彼のこの酒の金はどこから出ているのだろうか。これだけ飲んでいれば相当の額になるだろうに。
「青年はお金の方は大丈夫なの」
「あぁ、闘技場での賞金溜込んでるから」
ここの所良く大会に出てると思ったら、そういう事だったのか。旅の資金は増えないからおかしいと思っていたのだ。その使い道が酒だと知ったらリタあたりが激怒しそうだ。
「でもそこまでしてお酒飲んでるなら相当酒場とかに通ってるのよね、おっさん今まで全然話聞かなかったけど」
「誰かと話してても必ずそいつは潰れちまうからな、忘れるんじゃねぇの」
(いや多分それは悔しいから言いたくなかったんだろうよ)
「俺は平気だけど、おっさん潰しちまったら旅に影響出るからな、だから今までは止めといたんだけど。この際だから飲んじまおうぜ、レイヴン」
「い、いや俺はもう良いって…ちょっ、ユーリ」
案の定、目が覚めたらいつの間にか宿のベッドの上だった。
ハロウィンネタとかどんだけ載せるの遅いんだ私(苦笑
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