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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2008'07.29.Tue
1 幼少アレハレ

ゆっくりと目を開くとそこは血の海。
右手に握ったままの拳銃がずっしりと重い。
周りは僕、だけ。
分かりきった事、これは全て僕達がやったんだから。

「あ、あ、あっ…」
かたかたと震える指先でさっき引いたばかりの引き金を探り出す。
冷たい金属の感触がした。

片手で支えきれないそれをどうにか頭まで持ち上げて、こめかみに添える。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
そう何度も繰り返しながら、硬い引き金に力を掛けて。

「俺は、まだ死にたくないんだ」

今にも泣きそうな声で、そう言って、手から拳銃が投げ捨てられた。


僕がまだ生きているのは、彼のあの望みを、壊したくないからなんだ。







2 ロクティエ

「貴方は酷い」

髪を撫でる手は大きくてまるで包み込む様。
それは決して特別なものではないと、気付いている。

「貴方は、酷い人です。……ニール」

貴方は勘違いさせるのがなんて得意なことか。

「俺の心を掻き乱して。
僕の心を包み込んで。
私の心を持っていってしまった」


今の私は貴方を待つことしか出来ないんです。


「ニール、ニール……ロックオン、貴方は本当に、酷い人だ」





世界は貴方を忘れて進んで行くのに。








3 ライハレ

「続ければいい。それでお前の気が済むならな」
血の滲んだ拳に歪んだ頬。一方的なそれは狂気の中の挙行。しかし視線だけは真っ直ぐに金の目を見つめて。

泣きそうに歪んだ俺の顔を綺麗に映した。


「やめろ」

振り上げた拳は力無く落ちて胸の上に着地。変わらない視線。歪んだ顔。優しい、声。全てが俺を見透かして、笑って。


「やめろよ、そんな顔で、その、顔で……、俺を見るなよ。見ないで、くれ」


溢れ出すものは、涙。


堕ちていく、ゆっくりと。



縋り付いた胸の中で、許しを請う相手は、誰。








取り敢えず今の拍手がシンフォなのでそれまでの00三種を。
全て中身暗いあたり私の人間性が問われます(今更

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