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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2010'08.20.Fri
実は約一年前にPHにハマってこっそり別名義の別館作ってたのに、やっぱりポリシー崩せずにちょっと短文書いただけで放置してました(苦笑
原作であれだけ色々話が進むと私には畏れ多くて勝手に話なんか書けませんよ……(泣

とりあえずブレイクとギルバート二人とも愛してます!だからリバで!(笑





かちゃりと音を立てて混ぜられるのは赤い紅茶で、さらさらとそこに加えられる砂糖の量に顔をしかめた。それを何食わぬ顔で口に含みながら至福だと言う彼を唯々眺める。
カップの下に隠れていた口元がそれが下ろされるに連れて姿を現せば息を飲まずには居られなかった。

「……、何だと」

どうにか呟いたその言葉に、彼は薄く笑いながら再び甘い甘い紅茶に口を付ける。そののんびりとした様子に苛立ちを隠せず、手元のカップが音を立てた。その様子に彼は苦笑して、漸く口を開く。

「ですカラ、好き、と言ったんですヨ。ギルバート君」

聞こえなかったですか?と見え見えの疑問詞を投げ掛けながら、赤い眼が真っ直ぐに見つめてくる。そのあまりの綺麗さに言葉も出ずに呆然としていれば、途端、頭に走る痛み。

「っ……っい、!?」

ばちん、という音と共に額を指で弾かれる、所謂デコピンをお見舞いされた。微かに赤く染まった額を抑えながら、涙混じりに睨み付ければ、くすくすと笑う彼の姿が目の前に映る。

「ホントに君は退屈しませんネェ」
「なっ、俺をからかったのか……!」
「そんな事は無いんですが、……そうですネェ」

そう言うと少し考える様にうーんと唸る。わざとらしいそれに怪訝な瞳を向けていれば、ぱっと上がった顔。
瞬間、くちゅ、と目の前で響いた音に、呆気に取られた。甘ったるい味が口の中に広がる。

「っ、!?」
「ん……はぁ、これで分かりましたカ?ギルバート君」

そう言って見つめてくる赤い瞳は微かに潤んでいて、そこで漸く状況を理解した。
途端に真っ赤に染まった俺の顔を笑う彼の顔も、微かに赤く染まっていた。




選択制お題より。
配布元:Abandon




初書きPH文でした(苦笑

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