2010'08.20.Fri
これで多分最後かな。とりあえず一つくらいは裏っぽいものをと意気込んでたよう、な……(遠い目
ぬるいです。
金の瞳は戸惑いに揺れていた。
それを見上げる姿勢で眺めながら薄く笑うと、戸惑いは変わらずとも意を決した様に腕を伸ばす。たどたどしい仕草で首を腹を胸を辿る指先が、上着の留め具に差し掛かった所で、静かにそれを制した。
「この先は、まだ駄目、ですヨ。これは只の馴れ合いなんですから」
有無を言わせぬ様にそう言って、反論をさせない様に唇を塞いだ。我ながら酷く矛盾していると思う。けれど、まだ知られる訳には、いかない。
自分のその気迫に押されたのか、はたまたさして問題無いと思ったのか、多分前者だろうけれど、行き場を失っていた腕が下へと降りて来る。布の上から静かに自身を撫でられて、小さく息が零れた。
「こっちは、流石に脱がして良いんだろ……?」
「っ、……そうじゃなきゃ、どうするって言うんだい?君の手で自慰だけしたところで嬉しくは無いヨ」
「っな、なにを……」
「おや、これ位で真っ赤になるなんて、若いですネェ。でも先が思いやられますヨ」
自分の台詞に顔を真っ赤にさせながら固まる姿に苦笑しながら、くしゃくしゃの黒髪を静かに撫でる。続いて強張る指先を導く様に中へと招き入れた。
ぴちゃ、と微かに響く卑猥な水音。それに導かれる様に激しくなる動きに、邪魔な布は既に脱がされ晒される下肢。
白い肌に這う指のコントラストに、少しずつ湧き上がる興奮。息を吐きながら見上げた金色は、すっかり欲に染まっていた。
「ホント、若いですネ……」
腕を伸ばして耳元でそう呟けば、自身に伸びていた指がその先へと進んでいく。あからさまなそれに苦笑しながら、けれど来るだろう刺激に備えて身を構えた。
ぐちぐちと中を暴く指はたどたどしいのに酷く優しい。無意識に零れる己の声に、呼応する様に度々息を飲みながらも、堪える様に解す事にのみ専念していた。
その優しさが、暖かくて、そして悲しかった。
「っ……もう、良いですヨ」
「だが、まだ……っ」
「こんなに我慢して何言ってるんですカ。私なら大丈夫デス、だから」
早く、と口に出す事は無く、それは喘ぎに飲み込まれる。切羽詰まった様に勢い良くねじ込まれた熱に、目眩がした。
そのまま目を瞑れば、荒い息が耳元を掠めるのが分かる。必死な様子が簡単に想像出来て、あぁ、なんて自分は悪い大人なのだろうと心中で自嘲した。
「はっ……っ、ブレイクっ」
「っん、ぁ……はぁ、あっ…」
「オレ、は……馴れ合いだなんて、っ」
「っ……!」
薄く目を開けば、案の定必死な姿が目の前にあって、それを只眺めていれば縋る様な視線に、告げられたその台詞。
聞きたいけれど、聞きたくない、それ。酷く優しい、けれど残酷な言葉。
その答えを拒絶するかの様に、視界は白く弾けた。
選択制お題より。
配布元:Abandon
ぬるいです。
金の瞳は戸惑いに揺れていた。
それを見上げる姿勢で眺めながら薄く笑うと、戸惑いは変わらずとも意を決した様に腕を伸ばす。たどたどしい仕草で首を腹を胸を辿る指先が、上着の留め具に差し掛かった所で、静かにそれを制した。
「この先は、まだ駄目、ですヨ。これは只の馴れ合いなんですから」
有無を言わせぬ様にそう言って、反論をさせない様に唇を塞いだ。我ながら酷く矛盾していると思う。けれど、まだ知られる訳には、いかない。
自分のその気迫に押されたのか、はたまたさして問題無いと思ったのか、多分前者だろうけれど、行き場を失っていた腕が下へと降りて来る。布の上から静かに自身を撫でられて、小さく息が零れた。
「こっちは、流石に脱がして良いんだろ……?」
「っ、……そうじゃなきゃ、どうするって言うんだい?君の手で自慰だけしたところで嬉しくは無いヨ」
「っな、なにを……」
「おや、これ位で真っ赤になるなんて、若いですネェ。でも先が思いやられますヨ」
自分の台詞に顔を真っ赤にさせながら固まる姿に苦笑しながら、くしゃくしゃの黒髪を静かに撫でる。続いて強張る指先を導く様に中へと招き入れた。
ぴちゃ、と微かに響く卑猥な水音。それに導かれる様に激しくなる動きに、邪魔な布は既に脱がされ晒される下肢。
白い肌に這う指のコントラストに、少しずつ湧き上がる興奮。息を吐きながら見上げた金色は、すっかり欲に染まっていた。
「ホント、若いですネ……」
腕を伸ばして耳元でそう呟けば、自身に伸びていた指がその先へと進んでいく。あからさまなそれに苦笑しながら、けれど来るだろう刺激に備えて身を構えた。
ぐちぐちと中を暴く指はたどたどしいのに酷く優しい。無意識に零れる己の声に、呼応する様に度々息を飲みながらも、堪える様に解す事にのみ専念していた。
その優しさが、暖かくて、そして悲しかった。
「っ……もう、良いですヨ」
「だが、まだ……っ」
「こんなに我慢して何言ってるんですカ。私なら大丈夫デス、だから」
早く、と口に出す事は無く、それは喘ぎに飲み込まれる。切羽詰まった様に勢い良くねじ込まれた熱に、目眩がした。
そのまま目を瞑れば、荒い息が耳元を掠めるのが分かる。必死な様子が簡単に想像出来て、あぁ、なんて自分は悪い大人なのだろうと心中で自嘲した。
「はっ……っ、ブレイクっ」
「っん、ぁ……はぁ、あっ…」
「オレ、は……馴れ合いだなんて、っ」
「っ……!」
薄く目を開けば、案の定必死な姿が目の前にあって、それを只眺めていれば縋る様な視線に、告げられたその台詞。
聞きたいけれど、聞きたくない、それ。酷く優しい、けれど残酷な言葉。
その答えを拒絶するかの様に、視界は白く弾けた。
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