2008'09.05.Fri
這わした指を軽く啄み薄く笑えば困惑する若い肉体。その初々しさに苦笑しつつ元々少し開けている胸元に手を掛ければ、咎めるように腕を掴まれた。
「やーね、ここで止めるなんて野暮でしょ」
「俺は、こんな事望んでねぇよ」
それならばそんな事言う前にこの身体を引き剥がせば良いのに、あの人みたく力ずくで。それをしないのがこの男の良い所なのに、浮かぶのはあの人の影ばかり。駄目なのだ。優しくされればその分だけ違いを顕著に感じてしまう。
「嘘を付くなよ青年、お前さんのここは元気じゃないか」
布越しに感じるその硬さを慣れた手つきで扱いてやれば、耐えきれず彼は息を飲む。このまま流されてくれると自分も楽なのだけれど、思いの外強情のようだ。やはり男色の気が無い相手ではこれ以上は無理か。いや、流されさえすればどうにでもなる事を自分は知っている。
「……なぁ、ユーリ」
まるで甘えるようにそう良いながら、なんて自分は愚かなのだろうと嘲笑っていた。あの人と離別して過去を拒絶して起きながら、結局はあの頃と変わっていない。寧ろ何も知らない若者を巻き込んでいる分質が悪い。
「……あんたは良いのかよ、それで」
哀れみを微かに含んだその言葉。撤回しよう、彼は気付いている。だがそれで何かが変わりはしない。寧ろ好都合だ。
「解ってるなら、さ。何も言わずに付き合ってよ」
反論を許さぬようにそのまま口付ければ、諦めたように抵抗せずされるがまま。駄目な大人だな。己のエゴで若者を引きずり込み、その優しさに甘えるだけ甘えて。一方的に傷を舐めて貰っているだけ。
(与えられた愛情に酔ってるだけだ)
「それであんたが救われるなら、俺は」
襲い受けなユリレイ。襲い受けなのにギャグにはどうしてもならない(苦笑
「やーね、ここで止めるなんて野暮でしょ」
「俺は、こんな事望んでねぇよ」
それならばそんな事言う前にこの身体を引き剥がせば良いのに、あの人みたく力ずくで。それをしないのがこの男の良い所なのに、浮かぶのはあの人の影ばかり。駄目なのだ。優しくされればその分だけ違いを顕著に感じてしまう。
「嘘を付くなよ青年、お前さんのここは元気じゃないか」
布越しに感じるその硬さを慣れた手つきで扱いてやれば、耐えきれず彼は息を飲む。このまま流されてくれると自分も楽なのだけれど、思いの外強情のようだ。やはり男色の気が無い相手ではこれ以上は無理か。いや、流されさえすればどうにでもなる事を自分は知っている。
「……なぁ、ユーリ」
まるで甘えるようにそう良いながら、なんて自分は愚かなのだろうと嘲笑っていた。あの人と離別して過去を拒絶して起きながら、結局はあの頃と変わっていない。寧ろ何も知らない若者を巻き込んでいる分質が悪い。
「……あんたは良いのかよ、それで」
哀れみを微かに含んだその言葉。撤回しよう、彼は気付いている。だがそれで何かが変わりはしない。寧ろ好都合だ。
「解ってるなら、さ。何も言わずに付き合ってよ」
反論を許さぬようにそのまま口付ければ、諦めたように抵抗せずされるがまま。駄目な大人だな。己のエゴで若者を引きずり込み、その優しさに甘えるだけ甘えて。一方的に傷を舐めて貰っているだけ。
(与えられた愛情に酔ってるだけだ)
「それであんたが救われるなら、俺は」
襲い受けなユリレイ。襲い受けなのにギャグにはどうしてもならない(苦笑
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2008'09.03.Wed
至る所で、ED後のレイヴンは心臓の魔導器が動かなくなるから云々と言う話を聞きますが、取り敢えず思うところがあって勝手に答えてみた。
魔導器が世界に毒なのはエアルを消費しているからだと思うんですが、レイヴンの心臓の魔導器はレイヴンの生命力を使って動いてるので別に毒ではなく壊す必要は無いんだと思いますよ。
エステルだってレイヴンのと同じ仕組みの魔導器を付けていて(まあ作中で後々これの深い意味は無くなりますが)、精霊を解放した後にはやはり動かないと逆に毒になってしまうと思いますし、壊せないでしょう、多分。
ジュディスとリタのサブイベントでもエアルを消費しない魔導器が作れるかも、という話があるので、やはりレイヴンの魔導器は壊さなくて済むんだと思います。
この点に関しては公式は矛盾してないと思いますよ。
と、どうも気になったので語ってみた。
反論批判は納得出来る内容のものなら受け付けますよ。私だってサブイベ全部起こしてるわけじゃないですし。解釈の違いとかもありますしね。
ていうかレイヴンが生きているのは矛盾だと言われたくないだけだったりもする(笑
魔導器が世界に毒なのはエアルを消費しているからだと思うんですが、レイヴンの心臓の魔導器はレイヴンの生命力を使って動いてるので別に毒ではなく壊す必要は無いんだと思いますよ。
エステルだってレイヴンのと同じ仕組みの魔導器を付けていて(まあ作中で後々これの深い意味は無くなりますが)、精霊を解放した後にはやはり動かないと逆に毒になってしまうと思いますし、壊せないでしょう、多分。
ジュディスとリタのサブイベントでもエアルを消費しない魔導器が作れるかも、という話があるので、やはりレイヴンの魔導器は壊さなくて済むんだと思います。
この点に関しては公式は矛盾してないと思いますよ。
と、どうも気になったので語ってみた。
反論批判は納得出来る内容のものなら受け付けますよ。私だってサブイベ全部起こしてるわけじゃないですし。解釈の違いとかもありますしね。
ていうかレイヴンが生きているのは矛盾だと言われたくないだけだったりもする(笑
2008'08.27.Wed
「さっと吹いてさっと切る」
前衛の攻撃を後衛であるあたし達は後ろで眺めながら、並んで魔術を発動させるのが常。無論レイヴンはあたしに比べて物理攻撃に秀でているから時折前に出ていくけれど、回復役でもあるから自然と後ろに下がる方が多くなる。それでいて魔術の腕もそこそこなのだから、何だかんだ言って一番オールマイティなのはレイヴンなんだろう。それは別に良い。というか関係ない。あたしは魔術に秀でてて良かったと思ってるし。
あたしが気に掛かってるのは魔術の威力では無く、その詠唱。確かに術式さえ理解してれば理論上魔術は発動する。詠唱はエアルを集める間集中する為に唱えてるだけなのだけれど。
「ウインドカッター」
あんな適当な詠唱で集中出来てるとは全く思えない。それなのに威力は決して落ちている訳じゃないし、発動までの時間が長いわけでもない。
あんなおっさんが詠唱破棄出来るほど術式を理解してるとも思えないし、思いたくもない。それなのに。
「恋はいつでもピンク色、くらえ恋心……アリーヴェデルチ」
なんであれで発動すんのよ。
あんなのもう詠唱とか言わない。ただふざけてるだけにしか聞こえない。真面目に詠唱してるあたしが馬鹿みたいじゃない。
あたしがそんな事を思ってるとは露知らず、あいつは何食わぬ顔で上級魔術もふざけた詠唱で発動する。それどころか考え事のせいで発動に時間が掛かってしまったあたしを気に掛ける余裕さえあった。
「………、あんた本当に何者なのよ」
戦闘終了後に思わずそう言えば、いつものように誤魔化すだけ。ただのユニオン幹部があれだけの事が出来るとは思わないのに。
「ま、いつか分かるでしょ」
その答えをあんな形で知ることになるなんて、思いもしなかった。
レイヴンの詠唱の適当さにいつも萌えてます。ただ詠唱文にちょっと自信ないですが。
現在レイヴンプレイで隠しダンジョンやってるんですが、スキルで距離で技変化させるとオールマイティで使いやすいんですよ。そこに隊長称号付けると普通に格好いい(笑
ストップフロー使えた時はこの人マジで最強だと思いましたよ。
………あれ、なんか普通のプレイ語りに(苦笑
題名はウインドカッターってかまいたちだよね、と言うことで(笑
2008'08.26.Tue
微えろ注意。
シュヴァーンがある意味可哀想。
無言で連れて来られたのは、見慣れた彼の部屋。甦るのは忌まわしい記憶だけ。ほら、またあの時の様にその壁に押さえ付けられ屈辱的なあの行為でも始めるのだろう。忘れたいと思う記憶はその反面酷く鮮明に残っている。
「何故、私の元から逃げ出したのだ、シュヴァーン」
貴方の理想が歪んでいると気付いてしまったと、言える筈もない。この身体は彼に従順に出来ている。本当は、昔から気付いていたのに、逃げ出せなかった。逃げ出そうと思わなかった。思考さえも従順に染まり切っていたあの頃は。
しかし、ふと目が醒めればそんな己の様に感じるのは虚しさだけ。全てを誤魔化すつもりであの街へと逃げ込んだ。逃げられないと解っていた。解っていて、もう全てを終わりにしたくて、演じていた。それがこれほど心地良くなるなど、想像もしていなかったのだ。
「答えるつもりは無い、か………お前は自身の本分を忘れてしまった様だな」
勢い良く押し倒され髪を掴まれる。冷たく固い床の感覚が酷く懐かしく感じて、やはり自分は逃げられないのだと、それは思いの外深い所で縛られていたのだと、気付いてしまった。
身体は今でも、あの熱を覚えている。
「道具は道具らしくしなければ、な」
耳元で呪文の様に呟かれるその台詞に、身体が震える。それは今でも身体だけは彼に従順な証。屈辱的なその結果に唇を噛み締めれば、対照的に彼が薄く笑うのが分かる。勝者の笑みだ。 歪んだ笑みで便利な玩具が手元に帰ってきたと喜んでいるのだ。
道具に遠慮など皆無なのだろう。無理矢理こじ開けられた口に、乱暴に舌が侵入して来る。その舌を噛み切るという選択肢は不思議と浮かんで来なかった。咥内を蹂躙され続ければ思考は直ぐに鈍り始め、過去の記憶と混同し出す。そうだ、私は、彼の道具でしか無いのだ。
「……ア、レクセイ、様」
息継ぎの合間に零れたそれは無意識に吐き出されたものだ。耳に残るのは懐かしい響き。頭の片隅ではそんな自分を忌まわしく思っているのに、それを覆す程この身体は彼を欲している。彼が心底楽しそうに声を荒げて笑うのを、歪んだ視界でぼんやりと眺めていた。
「シュヴァーン、やはりお前は私のものでしか無いのだよ」
赤い目が愉快に歪められる。指先はまるで玩具を愛でるかのように己の頬を撫でていた。そこから甦るのはあの熱の記憶。嫌悪も拒絶も無い、在るのは恍惚。思考はもう従順に染まり切っていた。
「舐めろ」
目の前に突き出された彼自身に戸惑うことなく舌を這わせる。青臭い味が舌を刺激するその感覚も懐かしかった。慣れた動きでその行為を続けていれば、突如髪を掴まれて頭を押し付けられる。喉奥まで入り込んだ彼自身の息苦しさに生理的な涙が溢れた。歪んだ視界で彼を見つめれば、彼自身が引き抜かれながら眼前で爆ぜた。白濁が顔を覆い噎せ返る程の彼の匂いが充満する。
「良い格好だなシュヴァーン」
匂いに酔ったはっきりしない頭で彼を見れば、彼は自分を嘲笑う。頭の片隅で惨めな道具の成れの果てだな、と冷静に感じていた。それでも再度伸ばされた腕を振り払う事は出来ない。されるが儘に行為は進んでいく。
あの俺の感情が偽物なのかこの私の感情が偽物なのか。その答えは分からぬ儘。解るのは彼から逃げられないという、その真実だけ。
レイヴンと初めて出会ったあの牢屋の後、アレクセイに連れてかれてどうなったのかなあと妄想してみた。
どうして捕まったのかとかなんでギルド側に行ったのかなんかも勝手に妄想。アレクセイに命令されたとかでも良かったんだけどね(笑
結局逆らえないんだよシュヴァーンは、という話。
久しぶりに頑張って少しばかりえろくしてみたりしてます。
シュヴァーンがある意味可哀想。
無言で連れて来られたのは、見慣れた彼の部屋。甦るのは忌まわしい記憶だけ。ほら、またあの時の様にその壁に押さえ付けられ屈辱的なあの行為でも始めるのだろう。忘れたいと思う記憶はその反面酷く鮮明に残っている。
「何故、私の元から逃げ出したのだ、シュヴァーン」
貴方の理想が歪んでいると気付いてしまったと、言える筈もない。この身体は彼に従順に出来ている。本当は、昔から気付いていたのに、逃げ出せなかった。逃げ出そうと思わなかった。思考さえも従順に染まり切っていたあの頃は。
しかし、ふと目が醒めればそんな己の様に感じるのは虚しさだけ。全てを誤魔化すつもりであの街へと逃げ込んだ。逃げられないと解っていた。解っていて、もう全てを終わりにしたくて、演じていた。それがこれほど心地良くなるなど、想像もしていなかったのだ。
「答えるつもりは無い、か………お前は自身の本分を忘れてしまった様だな」
勢い良く押し倒され髪を掴まれる。冷たく固い床の感覚が酷く懐かしく感じて、やはり自分は逃げられないのだと、それは思いの外深い所で縛られていたのだと、気付いてしまった。
身体は今でも、あの熱を覚えている。
「道具は道具らしくしなければ、な」
耳元で呪文の様に呟かれるその台詞に、身体が震える。それは今でも身体だけは彼に従順な証。屈辱的なその結果に唇を噛み締めれば、対照的に彼が薄く笑うのが分かる。勝者の笑みだ。 歪んだ笑みで便利な玩具が手元に帰ってきたと喜んでいるのだ。
道具に遠慮など皆無なのだろう。無理矢理こじ開けられた口に、乱暴に舌が侵入して来る。その舌を噛み切るという選択肢は不思議と浮かんで来なかった。咥内を蹂躙され続ければ思考は直ぐに鈍り始め、過去の記憶と混同し出す。そうだ、私は、彼の道具でしか無いのだ。
「……ア、レクセイ、様」
息継ぎの合間に零れたそれは無意識に吐き出されたものだ。耳に残るのは懐かしい響き。頭の片隅ではそんな自分を忌まわしく思っているのに、それを覆す程この身体は彼を欲している。彼が心底楽しそうに声を荒げて笑うのを、歪んだ視界でぼんやりと眺めていた。
「シュヴァーン、やはりお前は私のものでしか無いのだよ」
赤い目が愉快に歪められる。指先はまるで玩具を愛でるかのように己の頬を撫でていた。そこから甦るのはあの熱の記憶。嫌悪も拒絶も無い、在るのは恍惚。思考はもう従順に染まり切っていた。
「舐めろ」
目の前に突き出された彼自身に戸惑うことなく舌を這わせる。青臭い味が舌を刺激するその感覚も懐かしかった。慣れた動きでその行為を続けていれば、突如髪を掴まれて頭を押し付けられる。喉奥まで入り込んだ彼自身の息苦しさに生理的な涙が溢れた。歪んだ視界で彼を見つめれば、彼自身が引き抜かれながら眼前で爆ぜた。白濁が顔を覆い噎せ返る程の彼の匂いが充満する。
「良い格好だなシュヴァーン」
匂いに酔ったはっきりしない頭で彼を見れば、彼は自分を嘲笑う。頭の片隅で惨めな道具の成れの果てだな、と冷静に感じていた。それでも再度伸ばされた腕を振り払う事は出来ない。されるが儘に行為は進んでいく。
あの俺の感情が偽物なのかこの私の感情が偽物なのか。その答えは分からぬ儘。解るのは彼から逃げられないという、その真実だけ。
レイヴンと初めて出会ったあの牢屋の後、アレクセイに連れてかれてどうなったのかなあと妄想してみた。
どうして捕まったのかとかなんでギルド側に行ったのかなんかも勝手に妄想。アレクセイに命令されたとかでも良かったんだけどね(笑
結局逆らえないんだよシュヴァーンは、という話。
久しぶりに頑張って少しばかりえろくしてみたりしてます。
2008'08.24.Sun
この苛立ちの理由は解っているんだ。
「……これ、お前さんらしく無いんじゃないの」
見下ろした先、呟かれた台詞は期待していた焦りを帯びたものでは無く、酷く冷め切った、諦めを帯びたものだった。黒く乱れた前髪の隙間から翡翠色が冷たく覗いている。
「そう言う割には抵抗しないんだな」
動揺を隠しきれずに震えているかと思った自分の声色は思いの外冷たく、暗闇の狭い部屋に虚しく響いた。
帰ってくるだろう答えは容易に想像できる。嫌な考えしか浮かばない頭に酷く苛立った。
「………まぁ、長年生きればいろんな経験するからねぇ」
嘲笑うかのに唇を歪め、まるで遠くを見るかの様に天井を仰ぐ。冷たく突き刺さっていた視線は諦めに閉じられていた。
「お前さんがそっちの趣味だとは思わなかったけど」
そう茶化すも体勢は変わらず無抵抗。このあからさまな反応に、思考は怒りを通り越して冷め切っている。あんたがそれを通すんなら俺もそれに乗ろうじゃないか。
「その言い種だとあんたは慣れてるんだろ」
身動き一つ取らない身体を無理矢理押さえ込み、閉じられた唇に噛みつくように口付ける。驚きで微かに見開いた瞳に少しの優越を感じて、薄く笑ったまま今度は深く口付けた。
拒絶は無い。有るのは唯の諦めのみ。
唇を離した瞬間に零れた諦めの溜め息だけが、部屋に虚しく響いた。
(俺の想いなんて、あんたには届きはしないのか)
アレシュヴァ前提ユリレイ。
レイヴンはかつての経験からそう言うことに諦めを抱いてるといい。そしてそれを崩せずに苛つくユーリ。
拍手のコメントでレイヴン受でやっていく自信が湧きました。たとえなんて言われようと私は頑張るよ(笑
同志様のサイトも発見してエネルギーも得ましたし。
寧ろアレシュヴァは公式だと思うんだ!
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