2008'08.26.Tue
微えろ注意。
シュヴァーンがある意味可哀想。
無言で連れて来られたのは、見慣れた彼の部屋。甦るのは忌まわしい記憶だけ。ほら、またあの時の様にその壁に押さえ付けられ屈辱的なあの行為でも始めるのだろう。忘れたいと思う記憶はその反面酷く鮮明に残っている。
「何故、私の元から逃げ出したのだ、シュヴァーン」
貴方の理想が歪んでいると気付いてしまったと、言える筈もない。この身体は彼に従順に出来ている。本当は、昔から気付いていたのに、逃げ出せなかった。逃げ出そうと思わなかった。思考さえも従順に染まり切っていたあの頃は。
しかし、ふと目が醒めればそんな己の様に感じるのは虚しさだけ。全てを誤魔化すつもりであの街へと逃げ込んだ。逃げられないと解っていた。解っていて、もう全てを終わりにしたくて、演じていた。それがこれほど心地良くなるなど、想像もしていなかったのだ。
「答えるつもりは無い、か………お前は自身の本分を忘れてしまった様だな」
勢い良く押し倒され髪を掴まれる。冷たく固い床の感覚が酷く懐かしく感じて、やはり自分は逃げられないのだと、それは思いの外深い所で縛られていたのだと、気付いてしまった。
身体は今でも、あの熱を覚えている。
「道具は道具らしくしなければ、な」
耳元で呪文の様に呟かれるその台詞に、身体が震える。それは今でも身体だけは彼に従順な証。屈辱的なその結果に唇を噛み締めれば、対照的に彼が薄く笑うのが分かる。勝者の笑みだ。 歪んだ笑みで便利な玩具が手元に帰ってきたと喜んでいるのだ。
道具に遠慮など皆無なのだろう。無理矢理こじ開けられた口に、乱暴に舌が侵入して来る。その舌を噛み切るという選択肢は不思議と浮かんで来なかった。咥内を蹂躙され続ければ思考は直ぐに鈍り始め、過去の記憶と混同し出す。そうだ、私は、彼の道具でしか無いのだ。
「……ア、レクセイ、様」
息継ぎの合間に零れたそれは無意識に吐き出されたものだ。耳に残るのは懐かしい響き。頭の片隅ではそんな自分を忌まわしく思っているのに、それを覆す程この身体は彼を欲している。彼が心底楽しそうに声を荒げて笑うのを、歪んだ視界でぼんやりと眺めていた。
「シュヴァーン、やはりお前は私のものでしか無いのだよ」
赤い目が愉快に歪められる。指先はまるで玩具を愛でるかのように己の頬を撫でていた。そこから甦るのはあの熱の記憶。嫌悪も拒絶も無い、在るのは恍惚。思考はもう従順に染まり切っていた。
「舐めろ」
目の前に突き出された彼自身に戸惑うことなく舌を這わせる。青臭い味が舌を刺激するその感覚も懐かしかった。慣れた動きでその行為を続けていれば、突如髪を掴まれて頭を押し付けられる。喉奥まで入り込んだ彼自身の息苦しさに生理的な涙が溢れた。歪んだ視界で彼を見つめれば、彼自身が引き抜かれながら眼前で爆ぜた。白濁が顔を覆い噎せ返る程の彼の匂いが充満する。
「良い格好だなシュヴァーン」
匂いに酔ったはっきりしない頭で彼を見れば、彼は自分を嘲笑う。頭の片隅で惨めな道具の成れの果てだな、と冷静に感じていた。それでも再度伸ばされた腕を振り払う事は出来ない。されるが儘に行為は進んでいく。
あの俺の感情が偽物なのかこの私の感情が偽物なのか。その答えは分からぬ儘。解るのは彼から逃げられないという、その真実だけ。
レイヴンと初めて出会ったあの牢屋の後、アレクセイに連れてかれてどうなったのかなあと妄想してみた。
どうして捕まったのかとかなんでギルド側に行ったのかなんかも勝手に妄想。アレクセイに命令されたとかでも良かったんだけどね(笑
結局逆らえないんだよシュヴァーンは、という話。
久しぶりに頑張って少しばかりえろくしてみたりしてます。
シュヴァーンがある意味可哀想。
無言で連れて来られたのは、見慣れた彼の部屋。甦るのは忌まわしい記憶だけ。ほら、またあの時の様にその壁に押さえ付けられ屈辱的なあの行為でも始めるのだろう。忘れたいと思う記憶はその反面酷く鮮明に残っている。
「何故、私の元から逃げ出したのだ、シュヴァーン」
貴方の理想が歪んでいると気付いてしまったと、言える筈もない。この身体は彼に従順に出来ている。本当は、昔から気付いていたのに、逃げ出せなかった。逃げ出そうと思わなかった。思考さえも従順に染まり切っていたあの頃は。
しかし、ふと目が醒めればそんな己の様に感じるのは虚しさだけ。全てを誤魔化すつもりであの街へと逃げ込んだ。逃げられないと解っていた。解っていて、もう全てを終わりにしたくて、演じていた。それがこれほど心地良くなるなど、想像もしていなかったのだ。
「答えるつもりは無い、か………お前は自身の本分を忘れてしまった様だな」
勢い良く押し倒され髪を掴まれる。冷たく固い床の感覚が酷く懐かしく感じて、やはり自分は逃げられないのだと、それは思いの外深い所で縛られていたのだと、気付いてしまった。
身体は今でも、あの熱を覚えている。
「道具は道具らしくしなければ、な」
耳元で呪文の様に呟かれるその台詞に、身体が震える。それは今でも身体だけは彼に従順な証。屈辱的なその結果に唇を噛み締めれば、対照的に彼が薄く笑うのが分かる。勝者の笑みだ。 歪んだ笑みで便利な玩具が手元に帰ってきたと喜んでいるのだ。
道具に遠慮など皆無なのだろう。無理矢理こじ開けられた口に、乱暴に舌が侵入して来る。その舌を噛み切るという選択肢は不思議と浮かんで来なかった。咥内を蹂躙され続ければ思考は直ぐに鈍り始め、過去の記憶と混同し出す。そうだ、私は、彼の道具でしか無いのだ。
「……ア、レクセイ、様」
息継ぎの合間に零れたそれは無意識に吐き出されたものだ。耳に残るのは懐かしい響き。頭の片隅ではそんな自分を忌まわしく思っているのに、それを覆す程この身体は彼を欲している。彼が心底楽しそうに声を荒げて笑うのを、歪んだ視界でぼんやりと眺めていた。
「シュヴァーン、やはりお前は私のものでしか無いのだよ」
赤い目が愉快に歪められる。指先はまるで玩具を愛でるかのように己の頬を撫でていた。そこから甦るのはあの熱の記憶。嫌悪も拒絶も無い、在るのは恍惚。思考はもう従順に染まり切っていた。
「舐めろ」
目の前に突き出された彼自身に戸惑うことなく舌を這わせる。青臭い味が舌を刺激するその感覚も懐かしかった。慣れた動きでその行為を続けていれば、突如髪を掴まれて頭を押し付けられる。喉奥まで入り込んだ彼自身の息苦しさに生理的な涙が溢れた。歪んだ視界で彼を見つめれば、彼自身が引き抜かれながら眼前で爆ぜた。白濁が顔を覆い噎せ返る程の彼の匂いが充満する。
「良い格好だなシュヴァーン」
匂いに酔ったはっきりしない頭で彼を見れば、彼は自分を嘲笑う。頭の片隅で惨めな道具の成れの果てだな、と冷静に感じていた。それでも再度伸ばされた腕を振り払う事は出来ない。されるが儘に行為は進んでいく。
あの俺の感情が偽物なのかこの私の感情が偽物なのか。その答えは分からぬ儘。解るのは彼から逃げられないという、その真実だけ。
レイヴンと初めて出会ったあの牢屋の後、アレクセイに連れてかれてどうなったのかなあと妄想してみた。
どうして捕まったのかとかなんでギルド側に行ったのかなんかも勝手に妄想。アレクセイに命令されたとかでも良かったんだけどね(笑
結局逆らえないんだよシュヴァーンは、という話。
久しぶりに頑張って少しばかりえろくしてみたりしてます。
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