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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2008'09.05.Fri
這わした指を軽く啄み薄く笑えば困惑する若い肉体。その初々しさに苦笑しつつ元々少し開けている胸元に手を掛ければ、咎めるように腕を掴まれた。
「やーね、ここで止めるなんて野暮でしょ」
「俺は、こんな事望んでねぇよ」
それならばそんな事言う前にこの身体を引き剥がせば良いのに、あの人みたく力ずくで。それをしないのがこの男の良い所なのに、浮かぶのはあの人の影ばかり。駄目なのだ。優しくされればその分だけ違いを顕著に感じてしまう。
「嘘を付くなよ青年、お前さんのここは元気じゃないか」
布越しに感じるその硬さを慣れた手つきで扱いてやれば、耐えきれず彼は息を飲む。このまま流されてくれると自分も楽なのだけれど、思いの外強情のようだ。やはり男色の気が無い相手ではこれ以上は無理か。いや、流されさえすればどうにでもなる事を自分は知っている。
「……なぁ、ユーリ」
まるで甘えるようにそう良いながら、なんて自分は愚かなのだろうと嘲笑っていた。あの人と離別して過去を拒絶して起きながら、結局はあの頃と変わっていない。寧ろ何も知らない若者を巻き込んでいる分質が悪い。
「……あんたは良いのかよ、それで」
哀れみを微かに含んだその言葉。撤回しよう、彼は気付いている。だがそれで何かが変わりはしない。寧ろ好都合だ。
「解ってるなら、さ。何も言わずに付き合ってよ」
反論を許さぬようにそのまま口付ければ、諦めたように抵抗せずされるがまま。駄目な大人だな。己のエゴで若者を引きずり込み、その優しさに甘えるだけ甘えて。一方的に傷を舐めて貰っているだけ。




(与えられた愛情に酔ってるだけだ)








「それであんたが救われるなら、俺は」








襲い受けなユリレイ。襲い受けなのにギャグにはどうしてもならない(苦笑

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