2008'08.24.Sun
この苛立ちの理由は解っているんだ。
「……これ、お前さんらしく無いんじゃないの」
見下ろした先、呟かれた台詞は期待していた焦りを帯びたものでは無く、酷く冷め切った、諦めを帯びたものだった。黒く乱れた前髪の隙間から翡翠色が冷たく覗いている。
「そう言う割には抵抗しないんだな」
動揺を隠しきれずに震えているかと思った自分の声色は思いの外冷たく、暗闇の狭い部屋に虚しく響いた。
帰ってくるだろう答えは容易に想像できる。嫌な考えしか浮かばない頭に酷く苛立った。
「………まぁ、長年生きればいろんな経験するからねぇ」
嘲笑うかのに唇を歪め、まるで遠くを見るかの様に天井を仰ぐ。冷たく突き刺さっていた視線は諦めに閉じられていた。
「お前さんがそっちの趣味だとは思わなかったけど」
そう茶化すも体勢は変わらず無抵抗。このあからさまな反応に、思考は怒りを通り越して冷め切っている。あんたがそれを通すんなら俺もそれに乗ろうじゃないか。
「その言い種だとあんたは慣れてるんだろ」
身動き一つ取らない身体を無理矢理押さえ込み、閉じられた唇に噛みつくように口付ける。驚きで微かに見開いた瞳に少しの優越を感じて、薄く笑ったまま今度は深く口付けた。
拒絶は無い。有るのは唯の諦めのみ。
唇を離した瞬間に零れた諦めの溜め息だけが、部屋に虚しく響いた。
(俺の想いなんて、あんたには届きはしないのか)
アレシュヴァ前提ユリレイ。
レイヴンはかつての経験からそう言うことに諦めを抱いてるといい。そしてそれを崩せずに苛つくユーリ。
拍手のコメントでレイヴン受でやっていく自信が湧きました。たとえなんて言われようと私は頑張るよ(笑
同志様のサイトも発見してエネルギーも得ましたし。
寧ろアレシュヴァは公式だと思うんだ!
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