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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2007'07.20.Fri
今回は少し頑張って長めのクラゼロです。
そして頑張って久し振りのエロですが、メインは前戯(苦笑
どこかで一回は言いましたが、声無しでどこまでエロくできるか挑戦中です。
なんでこれをエロと言うのかも危うい所。

珍しく最後の締めまで先に考えました。
英語と物理の時間に。ちゃんと細かい描写も(笑
何やってるんでしょうね。

ゼロス少し若いですね、ゲーム以前だと思われます。
つーかデカダンな感じじゃない(苦笑



続きからどうぞ。




ちろちろと揺れる赤い舌が指と指の隙間をなぞって行く。その手慣れた様子はまるで何処かの娼婦のようで。
「怖い男だな」
その様に溜め息が漏れた。
その間にも舌は動くことを止めず、ねっとりと指を舐め上げて行く。時折口に出し入れする様は、己の興奮を呼び覚まし、そのまま咥内を蹂躙したい欲求に駆られた。
己のその葛藤を感じ取ったのか、彼は己の指を含んだままに、くぐもった笑い声を上げる。
交差する視線はまるで獲物を捕らえた雌豹にぎらぎらと輝いていた。
「……女性にこの様な事をしているのか」
漏れた言葉に彼は動きを止め、ゆっくりと指から舌を離す。赤い舌をちろちろと覗かせながら、苦笑した。
「流石に、おねーさま相手には出来ないでしょーよこれは」
あんただからしてるんだ。
甘い息を吐きながら、誘う様にそう言われる。その姿に熱を感じながらも、しかし頭は何故か冷静に言葉を返す。
「何を言う。男の指なら喜んで銜えるのだろう」
すると彼は薄い笑みを浮かべながら、おどける様に言った。
「もしかして焼き餅焼いてる?」
くすくすと笑いながら己に指を這わそうと伸ばされた腕を、掴んでぐっと引き寄せる。
怪訝そうに寄せられた眉間の皺に軽く口付けながら、呟いた。
「いや、憐れだと思っただけだ」
瞬間がり、という音と共に首筋に痛みが走る。彼を見れば微かに唇を朱に染めていた。
不機嫌に歪められたその唇が言葉を紡ぐ。
「……あんたが、それを言うのか」
いらついた視線でこちらを睨みながらそう言った彼の顔は、それでいて泣きそうだ。
まるで裏切られたとでもいうような、そんな、顔。
「俺をここまで堕としたのは、あんたの癖に」
吐かれた言葉に答えることは出来ずに、ただそんな彼を見詰める。
彼はこんなに小さい子供だっただろうか。
「神子……」
「ゼロス」
どうにか口に出した呼び掛けを打ち消すように、彼自身から発せられた彼の名前を怪訝に思った。
「神子って呼ぶな」
常日頃神子である事を高らかに宣言している彼が、ふと口にしたその台詞にどこか淋しげなものを感じてしまう。
「あんたぐらい、『神子』じゃなくて『俺』を抱いてよ」
そんな悲しげな誘い文句に、何も言わずに乗ってやった。





「やっぱあんたの指がいいんだって」
ん~つーかあんたの手か。
けだるい雰囲気の中、執拗に私の指を玩んでいた彼が唐突にそう言った。
「……どういう事だ」
至極楽しそうにしている彼を遮らぬ様に、手はそのままに問い掛ける。
「……なんかあったかい。父親みたいだ」
まぁ俺は父親なんて知らないけど。
そう返した彼は、そのまま安心した様に眠りに落ちた。
溜め息が、零れた。
「父親、か……皮肉なものだな」


今は何も知らないこの子供に幸在らん事を。




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