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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2007'07.25.Wed
クラゼロでゼロロイな話。
なんと高校時代に書いたもの(爆
確かサイトにあげて無かったはずだと信じて、載せます(笑
すでにあったやつならごめんなさい……。

最後の締めだけ書き足してますが、それ以外はそのまんま。
文章が若いのが見るだけでわかります(苦笑
これ模試の問題用紙にテスト中に書いてたんだよ確か。若かったなぁ(笑


つづきからどうぞ



「っ………!」
ただ深く身体を重ねて絶頂まで上り詰めても、そこに何かしらの感情がなければそれは己の欲望に従っただけの行為でしかない。そんなことは嫌なぐらいわかっていた。
わかっているのに、また同じようにロイドを労る事なく行為を進めてしまう。気絶しているロイドの疲れ切った顔を見ればそのことがよく分かった。
それでも彼は俺を求めて来さえすれども離れて行こうとはしないのだ。
本当に俺と丸っきり同じ。だからこそ、重ねてしまう。俺と、あいつに。

簡単な後始末をしてシャワーを浴び、さっさと部屋を出る。行為の後はいつも何故かロイドの側には居辛かった。
少し夜風にでも当たって気分を入れ換えようか。


砂を踏む足音が聞こえて身を強張らせるが、その気配の主に気付き力を緩ませた。
…あいつが来たか。
そう考えるが後ろを振り向こうとは思わない。
気付いている事を分かってると思うから。
「あれを抱いたのか」
案の定、聞こえて来た声はやっぱりあいつで、自然と笑みが浮かんで来た。
「だったら、何だよ」
少し不機嫌な感じに言い返せば、あいつが怒ったのが肌でわかるようだ。
「あれが選んだことに文句は言うまい」
しかし、とそう含んで返される言葉に俺はやつを見る。
「お前の仕打ちは如何なものか」
はっ、と鼻で笑って睨む。
「あんたが俺にそういう抱き方教えたんじゃねぇか」
あんただけには言われたくねぇよ。
するとやつは呆れたような顔をして、言った。
「お前は、妬いているのか」
その言葉を聞いた俺は、目の前の男を笑い飛ばしてやりたかった。
それはあんたに?それともロイドに?
それとも、……両方?


返されたのは、溜め息。
その曖昧な答えに、何故か苛立って砂を蹴った。

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