2007'09.20.Thu
マガをリニューアルするのに伴い、過去相互文を掲載しようかと。
一見ロイゼロかピオジェかわからないように書いておいて、最後の一文を選んでもらうようになってました。
短いですが続きからどうぞ。
マガはリニューアル終わったらサイトに報告しますのでそれまでお待ちくださいませ。
一見ロイゼロかピオジェかわからないように書いておいて、最後の一文を選んでもらうようになってました。
短いですが続きからどうぞ。
マガはリニューアル終わったらサイトに報告しますのでそれまでお待ちくださいませ。
空を見上げればそこには覆い尽くすように広がる重たく暗い雲。ふとある予感が過ぎるが、それは直ぐさま確信に変わる。柔らかい白い地面の厚さが、ゆっくりとしかし確実に増していく。
この街では見慣れた風景。
しかし、それはとても哀しかった。
「おい、何してんだよ」
背後から聞こえた声にゆっくりと後ろを振り返れば、呆れたような溜め息が漏れる。
「頭に雪、積もってるじゃないか」
ぱさぱさとそれを掃う掌は厚い手袋に覆われていて、硬すぎない革の感触が髪の毛越に感じられた。
「それで、何してたんだよ。こんな所で」
頭の雪を掃い終わり、代わりにじっと見つめてくる。この目はどうしても好きになれない。自分とは相入れないのに気付いたからだ。
「空を見てたんだ」
そうしたら雪が降って来たのだ、と。
それだけだと小さく呟いて、気が付けばすたすたと去っていた。彼が何か言っているのが聞こえたが、それは風に掻き消されてしまう。
公園から響く小さい子供達の声が、酷く鮮明に聞こえた、ような気がした。
…この後に下のどちらかを選んでもらう形でした。
ジェイド版:
明日からはもう見ることは無いだろうその景色が、今はとても懐かしく思えた。
ゼロス版:
幼き日のあの母の声さえも、鮮明に聞こえてくるような、そんな気がした。
この街では見慣れた風景。
しかし、それはとても哀しかった。
「おい、何してんだよ」
背後から聞こえた声にゆっくりと後ろを振り返れば、呆れたような溜め息が漏れる。
「頭に雪、積もってるじゃないか」
ぱさぱさとそれを掃う掌は厚い手袋に覆われていて、硬すぎない革の感触が髪の毛越に感じられた。
「それで、何してたんだよ。こんな所で」
頭の雪を掃い終わり、代わりにじっと見つめてくる。この目はどうしても好きになれない。自分とは相入れないのに気付いたからだ。
「空を見てたんだ」
そうしたら雪が降って来たのだ、と。
それだけだと小さく呟いて、気が付けばすたすたと去っていた。彼が何か言っているのが聞こえたが、それは風に掻き消されてしまう。
公園から響く小さい子供達の声が、酷く鮮明に聞こえた、ような気がした。
…この後に下のどちらかを選んでもらう形でした。
ジェイド版:
明日からはもう見ることは無いだろうその景色が、今はとても懐かしく思えた。
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幼き日のあの母の声さえも、鮮明に聞こえてくるような、そんな気がした。
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