2007'08.27.Mon
ヴァン子アシュでシリアスな話。
でもありきたりな内容です(苦笑
公式漫画のとはちょっと違いますが、私はゲーム重視なので。
かわいいアッシュを書きたかったけど挫折しました。
続きからどうぞ
でもありきたりな内容です(苦笑
公式漫画のとはちょっと違いますが、私はゲーム重視なので。
かわいいアッシュを書きたかったけど挫折しました。
続きからどうぞ
最初は何が起こったのか解らなかった。
次に何故だと、何が悪かったのかと考えた。
そしてその答えは得られずに。
最後には何もかもを、諦めた。
始めの頃とは打って変わって、随分と覇気の無くなってしまった子供は、今は人形の様に椅子に座ってぴくりともしない。
もう壊れてしまったのかと落胆したが、どうもそうではない。
視線だけはしっかりと私のほうを見ていて、縋る様に見つめて来るのだ。
その目だけはあの頃と変わってはいない。
「どうしたのだ」
私が声を掛けると思っていなかったのか、びくりと驚いた様にしかし小さく震えて目を背け小さく呟く。
「……別に」
ふて腐れた様なその言い方は子供そのもので、それを心中で微笑みながらも隠す様に静かに言う。
「それだけでは何も分からないぞ、アッシュ」
「……何も答えてくれないくせに」
「お前が心を開いてくれるならば、私はお前に全てを明かす」
「………なら、それやめて」
「何のことだ」
「俺はルークだよ…」
「ルークは捨てろと言っただろう、お前はアッシュだ」
そう言えば先程と同じ様に目を逸らして小さく呟いている。違う、と。
いくら言い続けた所でもう変わりはしないのに。
「仕方がないな」
折れた様に聞こえるその台詞に、はっと顔を上げ期待を込めた目で見つめてくる。
その期待が崩れ去る事も知らずに。
「屋敷に連れて行ってやろう」
そこでお前の居場所は私の所しかないと気付くがいい。
最初は何が起こったのか解らなかった。
次に何故だと、何が悪かったのかと考えた。
そしてその答えは得られずに。
最後には何もかもを、諦めた。
ルークで在る事を、諦めた。
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