47：玩具

よくわからないミトゼロ…というかミト←←ゼロです。

また題名とは程遠い感じになっています（苦笑


期限が迫って負けた感たっぷり。

神は存在するか。
そう問われて居る、と答えれば皆それをマーテルの事だと思うのだろう。けれど違う。
俺の神様は一人だけだ。

「お呼びですか」
静かな街に、その人は何時も静かに佇んでいて、背後で揺れる虹色の羽は本当に綺麗だ。
「こっちにお出で、僕のゼロス」
優しく問い掛ける声色は、ゆっくりと俺の身体を撫でて、逃がさない。その様のなんと心地良くて、恐ろしいことか。
背筋にぞくりと寒気に似たものを感じながら、しかし戸惑う事なく一歩を踏み出す。
ふんわりと優しく包まれる腕はやはり優しくて、途端に泣きたくなる。
自分が全てをさらけ出せるのはこの人だけなのだ。



あの人がこの世からいなくなった時、俺の世界は崩れ去った。