2007'09.04.Tue
一週間一日オーバーしてしまった……。
でも許してください今拍手連載文を頑張っているんです。
アンケの途中結果を見ていても、やっぱり多くの方々が拍手文を期待して下さってる様なので、ちゃんと更新したいですから。
今日はロイゼロでゼロス戦話です。結構な感じにグロいです(苦笑
ご注意下さい。
ゼロス君の思考が暗いです、多分。
続きからどうぞ。
でも許してください今拍手連載文を頑張っているんです。
アンケの途中結果を見ていても、やっぱり多くの方々が拍手文を期待して下さってる様なので、ちゃんと更新したいですから。
今日はロイゼロでゼロス戦話です。結構な感じにグロいです(苦笑
ご注意下さい。
ゼロス君の思考が暗いです、多分。
続きからどうぞ。
結局の所、それは簡単な事だったのだ。
前々から自分を買ってくれる、いや、実際には自分が操られているだけなのかも知れないけれど。例えそれが捨て駒としてでも、自分を必要としてくれる方に付いた方が随分と気が楽なもんだ。嘘っぱちの大義名分を持って、この命を投げ捨てる事が出来るのだから。
「お前を失いたくないんだ」
切っ先を顔を向けて、ここぞとばかりに切り合っているその最中。唐突に吐かれた言葉に耳を疑った。勿論、振り上げていた切っ先は少しも鈍りはしなかったけれど。
掠った切っ先が赤い血を飛び散らせて宙を舞う。即座に聞こえる後方支援の詠唱が、その血液の出所を塞いで消し去る。
守られているのだ、彼は。
仲間という、周りを囲む集団に。
昔は名前だけでもその集団に自分が居たのだからお笑いだ。いや、最初から監視役と宣言していた筈なのにいつの間にか仲間に組み込まれていたのだ。
これだからこいつ等は甘いのだ。
俺が剣を翻した時も信じはしなかった。羽を生やして天使術を喰らわせれば、渋々ながら剣を構え始めるがしかしそれをこっちに向けたりはしない。己の身を守るだけだった。
甘すぎる。
「俺はお前らの敵なんだ、いい加減理解しろ」
叫ぶ耳障りな声が聞こえるが、それを打ち消すように魔術を繰り出す。あいつの周りは、堪え切れないように俺に向けて攻撃し始める。それでいい。俺は此処で終わりたいのだ。
あいつだけは俺が身体を切り付けるその瞬間まで、ひたすら防御に徹していたが。
「ゼロスッ!!」
振り下ろした切っ先をその身に受けて、動きが鈍る。飛び散った血が辺り一面を真っ赤に染めた。視界さえも赤く染まった中で、見えたのは泣き顔。
どうしてお前が泣くんだ。俺を切ったのはお前だろう。
俺の身体を切っ先が貫通する。その間もずっと泣いたまま。
身体の中心から競り上がる血液を口から吐き出し、足元は力を無くして崩れ落ちる。きらきらと羽も散っていって、ひゅうひゅうと息を吐きながら、無様に倒れて、生きていた。
泣き顔が覗き込んで来るが、もうそれは真っ赤に染まり、よく見えない。しかし、俺はまだ生きていて。酷く遠くに回復術の詠唱も聞こえた。
それが酷く滑稽に思えて、声にならない声で小さく、止めろと言った。どうして、ともう殆ど聞こえない耳が音を拾う。
「もう、俺を死なせてくれ」
音になっているかはもう分からない。目の前の視界は赤しか見えない。それでも俺を抱き起こそうとする腕だけは感じられて。
それを無理矢理引きはがして、胸の輝石に向けた。
多分、目の前に居るだろうロイドに向けて最期の一言を。
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