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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2024'05.17.Fri
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2011'09.27.Tue
カウンターが凄いことになってますね・・・。いろいろ申し訳無さで一杯(苦笑
今回の文はついったで言ってたアルミラ話です。エレンピオス話なんでネタバレ注意。
久しぶりに少し長めに書けた気がする。このままおっさん連作の残りも書きたいな・・・。
更新履歴はpcいじれる時に直します(苦笑





陽が落ちて、空が薄暗く染まる夕刻。変わることなく灯り続ける人工的な光が、街全体を明るく照らしていた。20年来に見る景色は、その薄れた記憶の中で見たものと何ら変わりなかった。
昔こっそりとよく遊びに来ていた高台のこの公園も、変わった所と言えばそこに生える草花が減った程度だ。
そこから見渡せる街全体の姿は、昔は好きだった、筈なのに。

今ではただ無機質に存在する建物の集まりにしか、見えなかった。


「こんな所にいたのか、アルヴィン」

きいきいと風に揺れるぶらんこの音を、凛とした声が掻き消す。ゆっくりと振り向けば、少し呆れた顔をした彼女が立っていた。
「ジュードがお前のことを探していたぞ、行かなくて良いのか?」
「たまには一人でぼんやりしたい時も人にはあんだよ、おたくには分からねえかも知んねえけど」
「失礼な奴だな、私でも人のその様に感傷に浸る、という行為は理解しているぞ」
そう言うと、心外だとでも言うように少し不機嫌に頬を膨らませる。その様子に本当に精霊らしくないな、と小さく笑った。
「そんじゃあ俺を見なかった事にしてくれっと嬉しいんだけど」
そう言って背を向けて手を振った。別にジュードに悪気は無いが、今は会いたい気分ではないのだ。お願いだからほっといて欲しかった。

「それは断る」

背後から聞こえてきた台詞は正反対のもので、振り向けば真っ直ぐとした視線が俺を見つめていた。
「・・・なんで、だよ」
「私自身もお前の事が気になるのだ」
思わず震えてしまいそうになる声をどうにか誤魔化して問えば、返ってきたのはまるで告白のような答えだった。
呆気にとられる俺を尻目に、何食わぬ顔で彼女は続ける。
「私の居ない間に、お前たちの間に何かあったのには気付いている。というか気付かない方がおかしいだろう、よそよそし過ぎる」
「・・・ああ、そういうことか」
「ん?何のことだ?」
意味が分からないと首を傾げる彼女に、何でもねえよと苦笑する。納得出来ていないのか、うんうん唸っている姿を横目に、より一層暗くなった遠い空を眺めた。

「俺が、あんな事までして帰ってきたかったのは、本当にここだったのかと思って、な・・・」
「お前もアルクノアの者たちも、この世界に帰りたかったのだろう?」
「そうだな・・・色んな人間の、お宅の命を奪ってでも帰りたかった筈の、場所なんだよな」
決して顔を見ないまま、自嘲気味にそう呟く。色んなものを投げ捨てて必死に縋り付いていたものの現実の姿に、ただ虚しさが募るだけだったのだ。
「まさか、後悔しているのか」
「・・・さあな、わかんねぇよ」
実際、よくわからなかった。帰ってきたと解ったとき、確かに嬉しかった。バランの姿を見た時、少なからず安堵したのだ。
けれど街のこの姿が、今まで投げ捨ててきたものに見合っているとは、到底思えなかった。
そんな俺の言葉に、何か考え込んでいた彼女が静かに口を開く。
「・・・黒匣について、私はただ精霊を殺す人に過ぎたる物だと思っていた。しかし、今のこの世界には欠けてはならない物なのだということも、理解したつもりだ。お前は、自分の生まれた世界を否定するのか?」
しっかりとした口調でそう続けて、真っ直ぐに俺を見つめてくる。何も言えずにいる俺に、少し笑って。
「私は人と精霊を見守ることを、諦めてはいないぞ」
自信満々にそう言い放った。
「・・・本当に、ミラは強いよな」
胸を張って堂々としているその姿に、思わずそう零れる。それを聞いて、また彼女は笑った。

「何、私はただ人間が好きなだけだよ」

その顔は、まるで全てを愛する母親みたいな、優しい笑顔だった。


「はは・・・本当、適わねえわ」



選択制お題より。
配布元:Abandon

アルミラというか精神的ミラアル(笑

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2011'09.22.Thu
言ってたアルヴィン文。
短めで独白物。一応ネタバレしてるのでご注意を。




見慣れた上品で綺麗な文字で綴られた名前があるその紙に記された、その答えに、何かぽっかりと胸に開いたような気がした。それでいて寧ろ抑えていたものが溢れ出すような、そんな気さえして、複雑なその思いを誤魔化すように、大きく息を吐いた。

今までの思いは何だったのだろうか。結局独りで足掻き続けていただけなのか。

もしあの人が帰ることを諦めてしまったのだとしても、それでも、俺はその願いを叶えたいのだ。
どんなに惨めな人間になり果てようと、それだけは、どうしても譲れない。

だからさ、こんな醜い俺をどうか連れて行ってくれ。たった一人じゃ禄なこともできない俺に、願いを叶えさせてくれ。

俺は、そのためなら、きっと。


そうみんなに聞こえるように呟きながら、全くもって酷い男だと内心で自嘲した。


選択制お題より。
配布元:Abandon


あの手紙が来たとこあたり。きっとあのお母さんは文字綺麗だと思う。名門だし。
まだアルヴィンの感情を掴み切れてないので練習もかねて。

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2011'09.22.Thu
お久しぶりです(苦笑
エクシリア発売してからずっと篭ってプレイしてました。
本当はプレイ日記とかまた書こうかななんて思ってもいたんですが、何せ初っ端から云十時間とぶっ続けプレイしてたもんで(苦笑

もともとサブイベとかレベル上げとか結構やりこむほうだったので、それでも両ルートやるのに時間が掛かってしまいました。
しかもミラ様スキーが高じてミラ様ルートから始めたもんだから、後半のぶっ飛ばされ具合にこれじゃ全然クリアしたことにならねぇ!と即効でジュード君ルート始めた始末。
2回目でもしっかりサブイベレベル上げする、そんな私(←

両ルートクリアして最終的な感想は。

アルヴィンくん駄目すぎる可愛過ぎる!!

と、いうわけで今後はアルヴィン押しで行きたいと思います。
ここ見てくれてる方はもう分かってるとは思いますが、主人公は絶対攻め理論が私には存在するんで、無論アルヴィン君はジュード君にもミラ様にも右側でお願いしたいと思います(←

とりあえず熱が冷めないうちにアルヴィン文投下して、ランクとか登録していきたいと思います!
あ、おっさん連作とゼロジェゼロ長編は忘れてない、よ?
でも今はアルヴィン文が書きたいだけなの!それだけなの!

べ、べつにあの幼少から別世界に飛ばされて苦労してる設定に萌えたわけじゃ、ないんだからね!(←

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2011'08.20.Sat
リハビリ文です。短め。甘々。


旅の途中、立ち寄った宿屋の一室。酷い雨音が響き渡る部屋で、息を潜めて隠れる様に舌を絡める。
くちゃりと時折合間から漏れる音は、しかし締め切った窓に当たる水滴によってかき消され、唾液と熱だけがその間を行き交っていた。
今まで何度も行ってきた、仲間には秘密のこの行為。とてつもない背徳感に、頭がくらくらする。
「は、ぁ・・・」
どれくらいそうしていたんだろう。気がつけば堪えきれずにゆっくりと唇を離して、足りなくなった酸素を肺に吸い込んでいた。
朦朧とする頭で彼を見つめるも、焦点が上手く定まらない。必死に落ち着こうと深呼吸をしていれば、温かい手のひらが頭を優しく撫でる。

「愛しているよ・・・リタ」

耳元を撫でる酷く優しい声。漸く定まった焦点で改めて彼を見れば、そこにあったのは私しか知らないとても穏やかな彼の顔で。

「・・・知ってる、わよ」

またいつもの様に、彼しか知らない泣き顔で私は笑うのだ。


選択制お題より
配布元:Abandon



甘々?(笑
甘々なんです私にとっては!
久しぶりにまともに文書きましたが、前みたくはやっぱり難しいですね(苦笑

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2011'07.02.Sat
前に宣言した後、ゼロジェのまとめメモみたいなのを作ろうと思ったんです。
思ったんですが。

前の携帯はぶっ壊れてて書いてた物もう見れないんですよね(汗

ゼロジェの今後の流れとかそういえば見ないなぁと思ってたんですが、ね。
またさらにモチベが下がったというか(苦笑

とりあえず昔のメモはPCに残ってたんでそれ見ながらうんうん唸ってますが、まとめを上げるのは随分遅くなるかもです。


メルマガに関しては廃刊を決めました。
元々もう短文自体をメルマガの為に搾り出して、サイトは放置が続いてたので、逆だよなぁとは思っていたんです。
読者数もはっきりしないところでの発行でしたし、メルマガ自体が短文配信し続けるのは時代遅れなのかなぁとも思いましたし。

まぁ一番でかいのは、スマフォにしたら前より文章が書き辛くなったからですけど(苦笑
メルマガは携帯で打って携帯で配信するのが楽だっただけなので。
なので、今後はPCで短文打ってじかに日記かページ更新しようと思います。

メルマガは近々廃刊おしらせを配信します。


イラストは正直どうするべきか悩んでます(苦笑
見れば見るほど昔の物を全部無かった事にしたくなってしまって…。
なんでこうも文と絵だと感覚が違うのか謎ですほんとに。

とりあえず、今度はPC文打ちの練習も兼ねておっさん連作の残りを上げようと思います。
エクシリア発売するまでには連作はどうにかしたい(苦笑


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