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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2024'05.17.Fri
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2011'10.16.Sun

先日設定だけ書いたジラ+アルの話。
15歳ジランドールと6歳アルフレド。あと名前は無いけどアル父が出てきます。完全妄想です。
ゲームに掠りもしない(苦笑
なんか私昔からこういうの好きだよな。別にショタが好きなわけじゃ(ry



録に顔を会わせない兄からその旅に誘われたのは、決して仲が良かったとはいえない義父が死んで自分が当主になってから半年も経っていないまだ忙しい時だった。
正直言ってそんな余裕は無かったのだが、『本家のお誘い』を無下にしてはいけないのが分家だ。周りの強引とも言える説得もあって、渋々その旅もとい仲良し家族の家族旅行に同行する羽目になった。
なんでもつい先日お披露目されたジルニトラとかいう旅客船の処女航海に参加するらしい。
平和な事だ。きっと兄は繁栄と安定が約束されたスヴェントの本家筋として、どろどろしたこの家の内情も殆ど知りはしないのだろう。義姉とその息子との様子を見れば船内の様子に随分とはしゃいでいて、自分とのあまりの差に歯軋りした。
「ジランドール、やはりあまり乗り気じゃなかったかい?」
「……そんなことない、ですよ」
人のいい兄はそんな俺の様子をやはり気にしていたようで、心配したような顔を向けながらそんな事を言う。全くもってその通りだ、なんて言える訳が無いだろう。あんたは俺をただの弟として見てるかも知れないが、俺は違うんだ。
きっと俺の考えてる事なんて気付きはしないんだろうな、なんて苦々しくそんな兄の顔を眺めていれば、ふと服の裾が何かに引っ張られた。
「アルフレド」
そう兄が呼んだ方を振り向けば、そう年は遠くないがまだまだ小さい甥が、小さな手で俺の服を掴んでいた。それを離すように言えば、びくりと身体を震わせて兄の後ろへを隠れてしまう。
「そう言えば、ちゃんと話をするのは初めてだったね。アルフレド、ジランドール叔父さんだ」
「叔父さんとか、やめてくださいよ、俺まだ15だし…」
「はは、しかし間違ってないだろう。正しい呼び方を教えないとね」
にこやかに笑いながらそういう兄に、何を言っても無駄だろうな、なんて考えながらその後ろの小さな影を見れば、少しだけ顔を出して俺の方を見ていた。
なんて何も知らない顔なんだろう。思えば6歳なのだから知らなくて当然なんだが、その時はそんな風にしか思えなかった。
何も知らない無垢な顔で、瞳でただじっと眺めてくる子供に、早くから荒んでしまった自分が責められているようで、仕方が無かった。

 

船が、いきなりの津波に飲まれ、何処だかも分からない海の真ん中に取り残されたのは、それから数時間後のことだった。

 

続く?


選択制お題より。
配布元:Abandon


ジランドールの口調どうしようか結構悩みました。
アルフレドが全く喋ってない(苦笑

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2011'10.15.Sat
ジラ+アルを書きたくて設定について考えてみたら、結構長くなったんでもったいないから上げてみる(苦笑
頭の整理を兼ねてるんで文体ぐちゃぐちゃ。


20年前はジランド15歳アルヴィン6歳。
アル父とは本当の兄弟で、スヴェント家は家督争いを防ぐため、次男坊が生まれたら即分家入りの習慣あり。
本毛筋は長男長女の流れだとして、分家は代々引き継いだ次男坊に養子で次男坊を食い込ませるシステム。
だから次男に生まれたばっかりに、一人分家で生きなければならないのを恨んでいた。もとい兄弟と一緒に暮らせなくて寂しかった?
アル父とは10歳以上年離れていたと予想。
分家の前当主が死んで、歳の離れた弟が若くして分家を継いだから、今まで兄弟らしく出来なかったし、息子とも仲良くやってほしいなと思ってジルニトラでの家族旅行に弟も誘った感じ。バランはきっとアル父の姉か妹の息子なんだと思う。だから従兄に変わりないけど、親は外に嫁いだから本家分家のごたごたには縁無い感じか。

でもそのジルニトラで兄弟は和解することなく、というかジランドが意地を張ってあんまり口利かなかった?、リーゼ・マクシアに流れ着く。
アル父は普通にその時に海に飲まれるか事故死だと思う。
周りの乗客も混乱してるし、目の前にはレティシャとアルフレド居るし兄貴は死んでしまうし、でジランドも相当追い詰められたはず。
ゲーム中は地位に固執してる、みたいな感じに表現されてるけど、きっと普通に家を守りたかったんだと思うよ。
目の前のアルフレドは小さすぎて現状も理解出来ていないだろうし。
実際アルヴィンは当の昔に家を諦めていたから、お母さんは帰りたいといっていたし自分も帰りたかったけど家は残ってないんじゃないか、あってもきっと帰る場所じゃないんだろうなって思ってたはず。あと6歳なら家族としての帰る家と、継いで守っていくべき家の違いは理解できてないだろうし、その点15なら与えられたものを守る責任も感じてる筈だろうしね。
だから俺が動くしかないって思ったんだと思う。
で頑張って現状把握してアルクノア立ち上げたんだよ。

上記を踏まえてジルニトラ辺りからの話を書きたい。15歳の思春期真っ盛りでもう大人の兄貴に反発してたはずなのに6歳の甥っ子面倒任されて、なんで俺が!って感じの話(笑

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2011'10.12.Wed
ジュアル馴れ初めじゃないけど、そんな感じのつもり。
暗いしなんか病んでるし暴力表現ありなんで注意。例の如くエロくはない(笑
いつもなら星つけないレベルだけど新規さん多いんで。多分ログ収容時には星消えます(苦笑


避けきれなかった拳が頭に当たり、思わず地面へと崩れ落ちた。ぐらぐらと揺れる視界に、朧気な黒い影が映る。気が付けば押し倒されたまま、為す術もなく殴られ続けていた。情けない、ただそれだけが頭をぐるぐると回る。無性に泣きたい気分だ。
そんな俺を知ってか知らずか、目の前の少年は琥珀の瞳に憎悪を滲ませながら拳を振り続けている。その表情に思わずぞくり、と背筋が震えた。何故か、なんて考えたくもない。浮かび上がったその感情に、今は気付かない振りをするしかなかった。
自分自身を誤魔化す様に、そんな顔も出来るんだな、などとどこか遠くで思いながら、虚しい痛みにただ耐えていた。



歪んでいる。いや、歪んでしまったと気付いたのは何時だっただろう。目の前で揺れる琥珀の瞳に、あの色を、感情を探すようになったのは。
あの時以降芽生えてしまった感情をひた隠しにしながら、あの旅を続けていた。けれど隠せば隠すほど、自分の中で渦巻くそれは大きくなっていって、気が付けば無意識でも彼を目で追うようにまでなっていた。
知らぬ間に大人になってしまった彼に、未だに大人になれずにいる俺が縋るなんて、なんて情けない話だろうか。けれどあの瞳に、俺にはないあの強さに、縋りたくて仕方なかった。

歪んでる。歪んでしまっている。こんな俺は、許される事は無いんだろうな。


「一体、何を考えてるの?」
冷たい琥珀色が俺を突き刺して、冷めた言葉を吐く。背筋が震えるのを堪えながら、その色を眺めていた。
「アルヴィン、答えてよ」
歪む瞳がとても綺麗で、ただぼんやりとそれを眺めていれば、痺れを切らしたのか、殴る事に慣れた細いけれどごつごつした指が首筋を覆う。ねぇ、と問う声に合わせて、それはゆっくりと力が込められていった。
「は、…じゅ、…ど…!」
酸素を求めてぱくぱくと口を開く姿はさぞかし滑稽な事だろう。でも彼の指が触れるこの瞬間は、とても貴重なのだ。彼の視線が俺に向けられる唯一の瞬間でもある。
例え理解されなくても、この時確かに俺は幸福なんだ。たとえ報われなくても、歪んでいても、俺は。


意識が途絶えるその瞬間、一瞬だけ見えた彼の顔はまるで泣き出しそうな顔だった。



涙を滲ませながら気絶した彼に、小さく溜め息を吐く。頬に零れた涙を優しく拭って、触れるようなキスを贈った。

彼が歪んだのは何時だろう。僕が歪んだのは何時だろう。

気が付けば彼はとても脆くなっていて、自分無しでは生きられないほど依存していた。何が彼をそうしたのか、僕には分からない。ただ縋るような視線が日に日に増えていったのは確かだった。
彼は酷く弱かった。失うことを怖れて、それでいて触れることも怖れていて。
縋り付く指が触れる前に空を切って離れる。その度に泣きそうな顔をしておきながら、その先に進もうとはしない。
気が付けば、そんな彼の手を無理矢理掴んで、組み敷いて、怖れていた触れ合いを強要していた。

その先にあったのは、歪んでしまった関係だけだ。
こんなもの、望んでなんか、居ないのに。

「ねぇ、本当に、これで幸せなの?……アルヴィン」

決して届きはしないその呟きは、虚しく消えた。


選択制お題より。
配布元:Abandon


狙ったつもりはないのに2人ともちょっと病んでしまった・・・。
病んでる話が好きなんですすいません(苦笑

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2011'10.10.Mon
書けないと悩んでいたら、唐突に何かが降臨したから勢いで書き上げました。
バラアルなんでネタバレたっぷり注意。




目の前で広げられるそれを、ただ呆然と眺めていた。なぜこんな事になっているのか、なんて聞いたところで期待した答えは返ってこないだろうし、聞く気にもなれない。そんな俺の様子を気にすることもなく、着々と狭いテーブルは埋め尽くされていった。
「はい、アルヴィンの分」
横から渡された小皿を渋々受け取れば、そこには綺麗に切り分けられたピーチパイが乗っている。テーブルを埋める勢いで並ぶ小皿にも、同じものが乗っていた。

「で、いったいどういう風の吹き回しだよ」
目の前の光景も漸く落ち着き、自分以外が席に着いたのを確認してから、そう皆に問い掛けた。
すると返ってきたのは呆気に取られたような顔ばかりで、逆にこっちが呆気に取られてしまう。
「え、だって…」
「何だよ、確かに俺はピーチパイ結構好きだけどさ、わざわざこんな状況で食うもんじゃねえだろ」
場所が場所だけに、このピーチパイもバランが用意したものだろう。それは分かる。最終決戦かも知れないから、その前に最後の一休みもまあ、分かる。
だがそれにしては豪勢に準備し過ぎだろう。お茶とパイがここぞと並べられたテーブルと、それを嬉々として眺める皆に、疑問を感じずには居られなかった。

「アルフレド」
そんな怪訝な瞳を向ける俺を、極めてマイペースな響きの声が呼ぶ。やけに意味ありげな笑みを浮かべながら、じっと俺を見ていた。
「今日が何の日か、覚えていないのかい?」
そう言って、部屋にある暦を指差す。まあ20年も違う世界で暮らしていれば分からなくなるのかも知れないけど、と少し寂しそうに続けられた。
「は?何の……」

「誕生日、おめでとう…アルフレド」



思えばエレンピオスを離れてから、色々な事があり過ぎて暦を気にしてなんて居られなかった。リーゼ・マクシアの暦は程なくして無理矢理覚えたけれど、それがエレンピオスでいつになるのかなんて、分かるはずもなかった。
それまで一番に祝ってくれていた母さんも、俺を見てくれなくなってしまっていたから、誕生日なんて、俺の中では無意味な物になり果てていた。
ただ暦が一周したから一つ年を取った、それだけだった。
「……そうか、今日だったのか」
20年振りに眺める暦表に、忘れかけた古い記憶を呼び戻しながら、そう呟く。思っていた以上に懐かしく感じて、思わず泣きたくなった。
「それで、これってわけか」
「…うん、僕達バランさんから聞いて、てっきりアルヴィンは分かってるんだろうって、」
そう言って申し訳無さそうに言葉を濁す少年に、だからなんでお前はそうなんだと内心苦笑する。このままでは益々暗くなるのが分かって、いつもの様に、自然と茶化す言葉が口から零れた。
「なーんでそこで落ち込むのかね、優等生。これでも俺、喜んでるんだぜ?」
そう言えば、最初の頃とは違う、少し訝し気な視線を俺に向けてから、静かに笑った。その大人な顔に、また少し胸が痛む。
「それにしてもバラン、よく覚えてたな」
それを誤魔化すように、さっきと同じ笑みを浮かべている彼に問いかけてみれば、その笑みを一層深めて。

「俺がアルフレドのこと、忘れるわけがないだろう」
何気なく、そう言った。


「………サンキュー、バラン…」

久し振りに口にしたピーチパイは、少し甘くて、懐かしい味がした。


選択制お題より。
配布元:Abandon


バラアルを書こうとしたのにジュード君が結構出張って来ちゃいました。
しかもやっぱり結構シリアスにもなってしまった(苦笑
多分リーゼ・マクシアの暦はエレンピオスとは全然別物だろうなと思って。

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2011'10.05.Wed
前についったで少し語ったエクシリア世界で長命ゼロスネタ書けそうであるっていうのを、とりあえず忘れる前に書いとこうと思って(笑

長命ゼロスネタは過去拍手とか多分日記とか探せばあります。3つくらいだと思う。うろ覚え(苦笑
基本思い立ったときに書くものなんで、あんまりシリーズとして確立してなかったの。もし今後結構書きそうだったらまとめページ作るかもですが。

以下長いんで続きから。外から書いてるんでちょこちょこ増えるかも(苦笑
あと、多少暗い内容含むんで注意。
※10/19追加分あり。

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