2010'04.27.Tue
バレンタインネタ。
イラストの補完文でした。
『珍しいものを目の前にして。』
「手、出して」
一言そう言われて、訳が分からずも両手の手のひらを上にして彼女に突き出す。
なんか間抜けな格好だなぁと他人事の様に考えていれば、がさりという音と共に感じる質量。
見ればそれなりの大きさの箱が手のひらの上に乗っていた。
「え、リタっち……これって」
「何よおっさん」
「まさかチョコを……リタっちが?、あだっ!」
「文句があるなら返しなさいよ、どうせ義理なんだから」
「嫌よせっかく貰ったのにー」
「甘い物駄目な癖に何言ってんのよ」
「それなら何でくれたのよ、リタっち」
「……エステルがどうしても作りたいって言ったから、ついでよ」
「なっ…、という事はリタっちの手造りチョコ……いだっ!今のは打つこと無いでしょ!?」
「う、うるさいわね」
「……」
「…な、何よ」
「ありがとね、リタっち」
向けられた小さな背中を抱き締めて、後ろから小さく呟く。驚きのあまりに固まってしまった彼女の様子に苦笑しながらもゆっくりと腕の力を込めれば、思っていた様な抵抗は一切無かった。
ただ真っ赤に染まった耳だけが髪の毛の隙間から覗くだけだった。
選択制お題より。
配布元:Abandon
イラストの補完文でした。
『珍しいものを目の前にして。』
「手、出して」
一言そう言われて、訳が分からずも両手の手のひらを上にして彼女に突き出す。
なんか間抜けな格好だなぁと他人事の様に考えていれば、がさりという音と共に感じる質量。
見ればそれなりの大きさの箱が手のひらの上に乗っていた。
「え、リタっち……これって」
「何よおっさん」
「まさかチョコを……リタっちが?、あだっ!」
「文句があるなら返しなさいよ、どうせ義理なんだから」
「嫌よせっかく貰ったのにー」
「甘い物駄目な癖に何言ってんのよ」
「それなら何でくれたのよ、リタっち」
「……エステルがどうしても作りたいって言ったから、ついでよ」
「なっ…、という事はリタっちの手造りチョコ……いだっ!今のは打つこと無いでしょ!?」
「う、うるさいわね」
「……」
「…な、何よ」
「ありがとね、リタっち」
向けられた小さな背中を抱き締めて、後ろから小さく呟く。驚きのあまりに固まってしまった彼女の様子に苦笑しながらもゆっくりと腕の力を込めれば、思っていた様な抵抗は一切無かった。
ただ真っ赤に染まった耳だけが髪の毛の隙間から覗くだけだった。
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