2009'09.10.Thu
ログといっても流してないやつです。
ゲームごとに流したかったんですが、ユリレイとかアレレイとか、全く書けなかったので放置に。
最後のは、全テイルズという選択肢のお礼のつもりでしたが、これも日の目を見る事はなかった物です(苦笑
アレシュヴァ
首筋に触れる手のひらはひんやりと冷たく、金属独特の硬さが体温を完全に遮っている。彼のその手のひらの体温を感じることはもう殆ど無くなってしまった。勿論優しい指先などもう何年も見ていない。当たり前だ。道具を使う時にそんな風に触れたりはしないのだから。
「考え事とは余裕だな、シュヴァーン」
金属に纏われたその指先に髪を絡め取られ避けていた視線を無理矢理交わされる。紅く光る瞳はとても冷たい。何も感じていない。ただ無機質に道具を眺めている。
何が原因だったのか、自分には分からない。ただゆっくりと流れていく時間の中で彼が変わっていったのは事実。自分も同じだ。彼に感じていた尊敬の念はもう諦めに変わっている。変わらないのは愛情のみだ。可笑しなものだ、こんな状態でも彼を愛しているのは変わらない。私も彼も歪んでいる。
「言葉で言っても分からぬか」
冷たく吐き捨てられ髪を掴んでいた手を解放する。何も支えるものが無くなった身体は重力に従い床に落ちた。固い床に頭を強打する痛みに微かに声を上げれば、彼は薄く笑った。
「ならば直接身体に教える迄の事」
その言葉に、身体が震えた。
レイリタ
その細い指が髪を撫でる度、何だかいけない事をさせている様な気分になる。別に何らやましい事をしている訳では無いのだけれど。
「なぁ……リタっち、おっさんの髪の毛弄ってて楽しいの」
無言で続けられるその行為に堪らなくなってそう問い掛ければ、漸くその手が止められる。ほっと一息付くも今度は髪紐を解かれた。ばさばさと落ちる髪に流石に焦りが生じる。別に直ぐ結う事は出来るけれど、彼女に髪を下ろした姿はもう二度と見せたく無かった。
「ちょっ…流石に」
「別に髪型でうだうだ思ったりしないわよ」
焦る俺を尻目にそう呆れた様に呟いて、下ろされた髪を更に撫でた。数回撫でれば跳ねていた髪も落ち着いて、そこにはあの時と同じ姿の俺が居るんだろう。
「……俺様が怖くないの」
左目に掛かる髪の隙間から彼女を眺めながら、恐る恐る問い掛ける。すると彼女は俺を真っ直ぐ見つめて口を開いた。
「あんたは、あんた。今はレイヴンなんでしょ。なら怖い訳無いじゃない」
他テイルズ(モジェ)
ちりん、ちりんと揺れるその音。何だか聞き覚えのある音に、思い出そうと頭を捻れば出て来た記憶。
「あぁ、あれじゃ、猫の首輪じゃ」
「何ですか、いきなり叫んで。変な行動は迷惑だから止めて下さいよ」
とっさに吠えれば、目の前の低い位置で揺れてた髪が振り返る。つられてまたちりんと音も揺れるが、視線は突き刺さる様に冷たい。
「何じゃジェー坊冷たいのう、ちょいとばかしその鈴が猫みたいじゃと思っただけじゃ」
「何馬鹿な事を言ってるんですか」
「ちりちり鳴ってて、煩くないんか」
「僕はモーゼスさんみたいに野生で生きていませんから。余計なお世話です」
「それにしては気にしとる様に見えるんじゃがな」
紫の瞳が軽く見開いて、直ぐ様寂しそうに伏せられる。良くは分からないが、触れてはいけない事だったろうか。どうしようかと回転が速くはない頭で考えていれば、伏せられていた瞳が真っ直ぐに見つめていて。
「……全く、貴方には本当に敵いませんね」
少し困った様に、笑っていた。
他にもスパーダとかジューダスとかデュークとか関連のCP挙げてたんですが、結局手に付かず。
もう今更なんで、全部上げて終わりにします。
ゲームごとに流したかったんですが、ユリレイとかアレレイとか、全く書けなかったので放置に。
最後のは、全テイルズという選択肢のお礼のつもりでしたが、これも日の目を見る事はなかった物です(苦笑
アレシュヴァ
首筋に触れる手のひらはひんやりと冷たく、金属独特の硬さが体温を完全に遮っている。彼のその手のひらの体温を感じることはもう殆ど無くなってしまった。勿論優しい指先などもう何年も見ていない。当たり前だ。道具を使う時にそんな風に触れたりはしないのだから。
「考え事とは余裕だな、シュヴァーン」
金属に纏われたその指先に髪を絡め取られ避けていた視線を無理矢理交わされる。紅く光る瞳はとても冷たい。何も感じていない。ただ無機質に道具を眺めている。
何が原因だったのか、自分には分からない。ただゆっくりと流れていく時間の中で彼が変わっていったのは事実。自分も同じだ。彼に感じていた尊敬の念はもう諦めに変わっている。変わらないのは愛情のみだ。可笑しなものだ、こんな状態でも彼を愛しているのは変わらない。私も彼も歪んでいる。
「言葉で言っても分からぬか」
冷たく吐き捨てられ髪を掴んでいた手を解放する。何も支えるものが無くなった身体は重力に従い床に落ちた。固い床に頭を強打する痛みに微かに声を上げれば、彼は薄く笑った。
「ならば直接身体に教える迄の事」
その言葉に、身体が震えた。
レイリタ
その細い指が髪を撫でる度、何だかいけない事をさせている様な気分になる。別に何らやましい事をしている訳では無いのだけれど。
「なぁ……リタっち、おっさんの髪の毛弄ってて楽しいの」
無言で続けられるその行為に堪らなくなってそう問い掛ければ、漸くその手が止められる。ほっと一息付くも今度は髪紐を解かれた。ばさばさと落ちる髪に流石に焦りが生じる。別に直ぐ結う事は出来るけれど、彼女に髪を下ろした姿はもう二度と見せたく無かった。
「ちょっ…流石に」
「別に髪型でうだうだ思ったりしないわよ」
焦る俺を尻目にそう呆れた様に呟いて、下ろされた髪を更に撫でた。数回撫でれば跳ねていた髪も落ち着いて、そこにはあの時と同じ姿の俺が居るんだろう。
「……俺様が怖くないの」
左目に掛かる髪の隙間から彼女を眺めながら、恐る恐る問い掛ける。すると彼女は俺を真っ直ぐ見つめて口を開いた。
「あんたは、あんた。今はレイヴンなんでしょ。なら怖い訳無いじゃない」
他テイルズ(モジェ)
ちりん、ちりんと揺れるその音。何だか聞き覚えのある音に、思い出そうと頭を捻れば出て来た記憶。
「あぁ、あれじゃ、猫の首輪じゃ」
「何ですか、いきなり叫んで。変な行動は迷惑だから止めて下さいよ」
とっさに吠えれば、目の前の低い位置で揺れてた髪が振り返る。つられてまたちりんと音も揺れるが、視線は突き刺さる様に冷たい。
「何じゃジェー坊冷たいのう、ちょいとばかしその鈴が猫みたいじゃと思っただけじゃ」
「何馬鹿な事を言ってるんですか」
「ちりちり鳴ってて、煩くないんか」
「僕はモーゼスさんみたいに野生で生きていませんから。余計なお世話です」
「それにしては気にしとる様に見えるんじゃがな」
紫の瞳が軽く見開いて、直ぐ様寂しそうに伏せられる。良くは分からないが、触れてはいけない事だったろうか。どうしようかと回転が速くはない頭で考えていれば、伏せられていた瞳が真っ直ぐに見つめていて。
「……全く、貴方には本当に敵いませんね」
少し困った様に、笑っていた。
他にもスパーダとかジューダスとかデュークとか関連のCP挙げてたんですが、結局手に付かず。
もう今更なんで、全部上げて終わりにします。
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