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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2006'04.17.Mon
「ジェイド……!」
怪訝そうな顔で振り返り、なんですか、とだけ言って押し黙る。
「……なんで今更、そんな他人行儀なんだよ………」
「…カーティス家の軍人になるのならば、相手を弁えた言葉を使え、と言われました」
「俺…いや、皇帝候補にはそう接しろって事か……。俺達は、幼馴染み…なのに」
「……私は皇帝陛下に仕える身になります、から………それでは失礼します」
今度は確実に扉の外に相手は消えた。一段と静かになった部屋で、ぽつり、と呟いた。
「……なんで、だよ」




「ジェイド!絶対僕もいつか軍に入るからね…!ジェイドの側で手伝いたいから…」
「……お前が来ても邪魔なだけだよ」
「お兄ちゃん…!……サフィールに酷いこと言わないで。お別れくらい仲良くしてよ」
「……」
「…ピオニーからは何かないの?」
「………別に」
「!…ジェイドここからいなくなっちゃうのに、そんな言い方ないよ…!」
「サフィール……いいから」
「……ジェイド?」
「お世話になりました。多分次に会うのは宮殿で、ですね。……殿下」
「……………おい」
「……なんですか」
「お前、いつ此処から発つんだ…?
「え……今から、ですが」
「……明日にしろよ」
「……は?なに言ってるん、ですか。…今日出発しなければ期日に首都に着けません。貴方も分かってるでしょう……!」
「カーティス家には連絡を入れさせる。……実家に居辛いなら俺の屋敷にでも泊まれ」
「ピオニー…!お前勝手な事――」
「納得出来て無いのに、さよなら、なんて言える訳無いだろうが……!」
「……」
「………お願いだ、ジェイド」
「……………わかりました。でもカーティス家には、自分から連絡入れますから」







珍しく会話ばっかです。街の出口か港辺りでずっと喋ってるんだと思ってください……。
なんかいろいろ思ったんですが、カーティス家に養子に行くのはジェイドが12の時なのでネフリーは7才ぐらいなんですよね。……しっかりしてるなぁ(笑
このあと切羽詰まった陛下(まだ陛下じゃ無いけど)が行動を移す…はず。
まだ書けて無いので何も言えません……。
ほのかにジェイドの口調が揺れてるのは、まだ敬語に慣れてないからです。
いえ、ジェイドの事だから大人相手にはそれなりに話すんでしょうが、ピオニー相手には、ということですよ。

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2006'04.17.Mon
「……今、なんて言った…?」
静まり返った屋敷の一室。彼らが此処に来る事など皆無に等しかったが、その日だけは違っていた。とはいっても、今此処にいるのはその部屋の主と、あと一人だけ。
その相手に向かっての先程の台詞は、弱々しく語尾は震えていた。
「ですから、私はカーティス家の養子になると」
聞き慣れない相手の敬語をひそかに悲しく感じながら、ある種の諦めを決意する。
「……この街から出ていくんだな」
「………はい」
「……今日はわざわざそれを言いにここに来たのか」
「今まで、それなりにお世話になりましたから…。では……用件は済んだのでこれで」
一礼して部屋を出ていこうとする相手を、寸での所で呼び止めた。





続きます……。
初夜まで持っていけるか自信ない。
そういうシーンになったら普通に裏に移すかも。
場合によったらそのまま此処に流すかも(苦笑
だって此処UPしやすいんですもん。
……流石にそうなったら注意書きぐらいはします、よ。

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2006'03.15.Wed
何となく、わかっていた。
あの朱い眼は自分の事等一切見ていない、という事に。
それは自分だけではなく、ピオニーでもネフリーでも、ネビリム先生でも変わらない。
彼にとって皆同じで。
わかっていたんだけど、何となく、哀しいことだと思った。


「えっ……なんでそんなこと」
「さっき言っただろ、聞いてなかったのか」
「聞いてたよ。でもっ…」
危険だよ、と言おうとして彼を見たら、すたすたと街の外に出ていくところだった。
「ま、待ってよっ…ジェイド!」
急いで彼を呼び止めれば、振り返った朱い眼は不機嫌に歪められていて。
「お前は来る気ないんだろ。だったら僕一人で行くだけだよ」
そう言ってまたすたすたと歩き出してしまう。
「待ってっ…僕も…僕も一緒に行くよ」
後ろから追い掛けていく形で僕等は街から出て行った。



ロニール雪山は酷い吹雪だった。
「やっぱり危ないよ…僕たちだけじゃ…」
「そう思うならお前だけ帰ればいいだろ。僕はお前と違って一人でも大丈夫だ」
そう言うと、何か詠唱を始めたジェイドの周りに第一音素が集まって行く。
「解かし尽くせ、フレイムバースト」
静かに呟くと周りの雪が解けて無くなっていた。
音も無く一瞬にして消えたから、雪崩が起こる気配も無くて。
「す…すごいよ!やっぱりジェイドはすごいね!」
何事もなさそうなジェイドとは対照的に、僕はとても興奮して。
そして雪が極力少なくなった雪山の中を、小さな子供二人だけで進んで行った。


「炸裂する光よ、エナジーブラスト」
小さな光が一カ所に集中し、そのまま中から破裂する。
光に包まれたままのモンスターも同じ様に。
いつ見ても圧巻であり、同時に少しの恐怖感。
目の前のジェイドは薄く笑ったままだ。
すごいと思う反面、少し哀しいと、思った。

ジェイドのあの朱い眼には、僕もモンスターも同じ様にしか映ってないのかな。
ジェイドは姿とか種族とかそんなこと気にしたりはしない…と思うから、きっと同じ様に見えるんだよね。

いつかジェイドが僕を殺す日が、来るのかな。






かつてのあの雪山で、また対面した時、私達の関係はあの頃とは全く違うものになってしまいました。
ピオニーもネフリーもネビリム先生も、ジェイドも私も。
かつてとは変わってしまいました。

「……どうして、私を殺さないのですか!貴方なら…昔の貴方ならすぐに殺していたはずです……!」

殺される日が来ると、思っていたのに。

「……私は変わったんですよ。昔とは…違う」
お前は変わらないんですね。過去に囚われたままだ。
唯一つ変わることの無い朱い眼が、昔とは違う様に歪む。
かつての彼が絶対に向けることの無かった、哀れみの眼だ。
「……貴方にその様に見られたくはありません」
ぼそり、と呟いてジェイドを軽く睨み付ける。
その時、目が合ったような気が、した。
あの朱い眼に自分が映っているのを見て。

あぁ、変わったのだ。

「お前は変わらず、眼を反らしはしないのですね。サフィール」
苦笑するジェイドと呆然とする私。
さぞかし周りの人間には滑稽に見えたことでしょう。
「さあ、この馬鹿を連行しなさい」
大佐という肩書で多くの部下を連れた幼なじみは、何事も無いようにそう、命令した。










あとがき
文章が一人歩きしました。
唐突にすみません。あれですよ、私に1時間弱で書かせようとすると、意味不明な文になるよと、そういうことです。
何が書きたかったのか、ホントにわかんない。
サフィール虐めたかっただけなのになぁ(苦笑
サフィジェイなのかジェイサフィなのか。
私はディストよりサフィール(と呼ぶの)が好きです。
ホントはピオニーもネフリーもネビリム先生も出したかった。
譜術の詠唱とか、フレイムバーストは狭いだろうとか、雪崩がなんだとか、もう無視して下さい……。イグニートプリズン52Lvだったんだもんよ……。
なんだか後書きが珍しく長いですが、電車の中で打っていて変にテンション上がっただけなんです。



そしてこの長文をブログに上げるという…。

阿呆か。…阿呆だ。

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2006'03.10.Fri
「…あれ?アッシュ…起きてたんだ」
気が付かなかった、とそう言うルークにアッシュは怪訝な顔をする。
何事も無いように振る舞うルークは、アッシュからすれば今にも泣きそうにしか見えない。
「おい…何があった?」
おかしい、そうとしか思えないアッシュは聞かずにはいられなかった。
「別に……何でも、無い」
ルークが向けたのは無理矢理の笑顔。アッシュは自分が腹立たしい気分になっていることに気付いた。
「何でも無い訳ないだろうが!!見え透いた嘘付いてんじゃねぇ!」
いきなりの大声に驚いたのか、ルークは少し目を見開いて口を開くも、弱々しく、嘘じゃねぇよ、とそれだけ呟いて。
余計に腹立たしくなったアッシュは静かに呟く。
「……そんな顔で、何も無い筈無いだろうが」
この腹立たしさはルークに向けたものではなかった。そうそれは、何も話しては貰えない自分に向けた…。


ルークからすれば目の前のアッシュは、泣きそうだった。
なんだか酷く悪い気がして、それでも、直接これを言ってしまったら本当に、アッシュが消えてしまいそうで。
「……ごめん」
ルークは小さく呟いて、そのままアッシュを抱きしめた。
消えてほしくない、このまま。

背中に小さな温もりを感じながら、そのままアッシュを押し倒した。



全てが済んだとき、二人は。










あとがき
私はEDは意識アッシュの身体ルークだという公式?のやつを推奨してます。
でも、至るサイトで見る色んなEDはそれはそれで好きだったりもします。

救われるのも救われないのもどっちも大好きなので。

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2006'02.22.Wed
最初はとても憎かった。
最近はとても腹立たしかった。

何故か今は、とても悲しかった。

「…は……?」
先程言われた言葉を理解しようにも、思考が一瞬止まってしまいすぐには理解出来なかった。
理解した所で、それでまた、驚きか何か分からない感情に支配されて動けなかった。
何故だかレプリカの顔を直視出来ない。
いや、解ってはいた。自分でも嫌というほどに。
唯それを認めたく無くて。
困り果てて立ち尽くしていたら、そのままゆっくり抱きしめられて。
抱きしめるその手の温もりは暖かかった。


抱かれるという事は初めてでは、無い。
寧ろ、その温もりが離れて行った時どれほど寂しいか、嫌という程知らされて来た。
だから余計に、離したく無くて。
伸ばされた手に甘んじて、そのまま、夜を明かしてしまった。

遠い意識の中、聞こえてきたのは自分の声。
「何…言って…?」
ゆっくりと浮上してきた意識の中、それは耳元でレプリカが何か呟いているのだという事に気付いた。
先程の行為の熱も未だ冷め切らぬまま、横で俯いているレプリカを怪訝に思って、気怠い身体で下から覗き込めば。
「何て顔…してやがる」
そう言わずにはいられなかった。


next..


まだまだ続く。

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