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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2008'04.22.Tue
爆風で舞い上がった埃に顔をしかめたのは覚えている。直後に酷い鈍痛を浴びたのも。けれど、その後は分からない。
気が付いたら自分はこの白い世界に居たんだ。


ぼんやりとする頭で何も分からないまま、白い服の男に腕を引かれて連れてこられるのは、いつも不気味な機械の前。言われるままに繋がれて視界は真っ暗。酷い頭痛と酷い吐き気に襲われるまであと数秒。
白い地獄は此処から始まる。



一瞬にして開かれた視界に映る白い空間。何処までも続くそこにいるのは白い塊。手を伸ばそうとすれば手のひらにはずっしりとした重みがある。
気が付けば己の腕はそれを白い塊に向けて放っている。
白い空間に赤が舞う。
そして、再び。
(狂ってる。この連中も、この世界も)

塊から噴き出した血が空間を真っ赤に染める頃、出来た血溜まりに映るのは自分の姿。それは頭から真っ赤に染まっている。
(この俺も、みんな、狂ってる)

赤く湿った髪の隙間から、気味の悪い金色の眼が覗いていた。



そしていつもの様に視界は闇に戻る。
瞳を開けば目の前には不気味な機械があった。





機械で精神的に痛めつけるとか研究所はやってればいい。
でもどうなんだろう(苦笑

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2008'04.20.Sun
噎せ返る血の匂いに吐き気がしそうだった。口元を抑えればぬるりとした感触が指先を襲う。恐る恐る手のひらを見ればそこは真っ赤に染まっていた。
「な、んで……」
それに応える声はない。半身は深い眠りに落ちている。
「護ってくれるって、言ってた、のに」
真っ白な箱の中は真っ赤に染まっている。見上げた場所からガラス越しに拍手が聞こえた。
神を讃える声が煩い。こんな狂った世界に神なんて居るもんか。こんな赤と白の世界に。


血に濡れた赤い手から滑り落ちた拳銃が床にぶつかって、箱の中を悲しく反響した。


遠くで響く狂った賛美歌の余りの酷さに、目を瞑って意識を閉じた。


彼が、気付いてくれることを、信じて。




過去編1とか名打ってますが別に時期が古い順という訳じゃありません。
なんかこの後の流れで混乱させそうなので一応注意。
今更ですが超捏造です。

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2008'04.18.Fri
目の前が真っ赤に染まって意識が中に沈んでいくのが分かる。アレルヤの叫び声が遠くに聞こえた。
くすんだ視界にあの女の顔が入る。駄目だ。頭がいてぇ。ぼんやりし始める意識の中で奴の問い掛けが響く。

『………これで良かったの、ハレルヤ』
『良いんだよ、これで、良かったんだ………アレルヤ』

そう答えたら、視界がぐらりと揺れた。意識を保つのが難しい。俺も、終わりか。残った力を振り絞って、最後に一言だけ、アレルヤに言う。
「先に、逝ってるぜ」
裏切ってごめんな。と頭の中で呟いて。


視界を、閉じた。


弱々しく呟かれた俺の名が、最後に聞いた、アレルヤの声だった。




本編沿いのアレハレのIF話。ハレルヤメインです。
順序はぐちゃぐちゃですがアレハレ過去編から色々書けたらいいな。
何がIFなのかはゆっくりと解るようにしたいです(苦笑

因みに、どれだけ続くかは未定。書きたくなったら書いていきます。

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2008'03.26.Wed
アレティエ(♀)です。








身体を這う手のひらはじんわりと己の体温を吸い取って、静かに同化していく。
それを突き放さない自分は絆されているのだと、信じたくはないが理解している。
「楽しいか」
だからこそ発した台詞は的を得ないものと化す。この難しい性格を理解はしている、つもりだ。
「楽しくないなら、元からしないよ」
くすり、と静かに笑って徐に近付く唇に、軽く歯を立てた。それはちょっとした悪戯。微かに滲んだ血を舐めとってやれば、呆気に取られた間抜けな顔で固まる。
「今日は何だか積極的だね、ティエリア」
「その間抜けな顔を見たらその気も失せたがな」
この口は可愛くない事ばかりを言う。自分で理解はしているのだ。直せないだけ。
「酷いなあ…」
彼もそれを理解しているから、微笑みながらのその台詞に悲壮感はない。こんな無意味なやり取りを、いつから好んでするようになったんだ、私は。
「でもそれがティエリアだものね」
身体を這っていた手のひらは今は頭にそっと添えられている。その大きな手のひらでくしゃりと髪を撫でられれば、身体の奥がじんわりと温かくなる。
彼の逞しい胸にすっぽりと収まってしまう己の身体に、この時だけは女で良かったと、思わずには居られない。
彼の体温の温かさは安心という感情を沸き上がらせるから。
「……、アレルヤ」
小さく呟いた彼の名前に、彼が優しく笑う。

今度は優しいキスを返した。







私にしては珍しくほのぼの、というかほんわかしている気がします。
ほんとはデカダン用で書き始めたんだけど余りのほんわかぶりに、デカダンでアップを諦めました(苦笑
ティエリアはツンデレで乙女だと思う。
ティエ女説を信じて止みません。
本編の流れ完全無視だ(苦笑

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2008'03.14.Fri
ゆっくりと瞳を開けば、広がるのは闇。物音一つしない暗闇は醜悪な匂いで満ちている。吐き出した溜め息は狭い壁の間を静かに反響して、静寂を更に際立たせる。冷たい壁に体を動かそうとも感覚の鈍った身体は言うことを聞かない。
「……情け、ねぇ」
右手に握った鉄の塊が、重い。



目の前を黒々とした醜い鴉が通り過ぎる。奴らは残骸を漁るのが得意だから去った後は酷いものだ。醜悪な見た目と匂いが辺り一面に広がっている。そんな場所に近付く物好きなんてそうは居ないだろう。
強烈な匂いに顔をしかめつつ奴らが残した残骸の残骸を更に漁れば、小さなケースに目当ての物を見つけた。大きさと形を確認して手持ちのそれに込める。
少し先のごみ箱に向けて引き金を引く。鈍い音が辺りの静寂を打ち破った。
「上出来だな」
破裂したごみ箱から醜い残骸が溢れていた。



流れた時間は分からない。ただ覚醒した意識を保つように傷の痛みに集中していれば、遠くで聞こえた発砲音。それに連なるように近付いてきた足音に、身体に緊張が走る。
鴉の奴らは銃なんてもの使いはしないから、多分人間か、同類か。しかしどちらにせよ良い事は無いだろうなと、諦めに似た溜め息が漏れた。
ごめん、俺もここまでみたいだ。
彼の顔が一瞬浮かんで、消える。
路地の角、壁の終わりから見えた人影に、静かに瞳を閉じる。終わりを覚悟して待ちかまえていれば、それから何も変化が無い。怪訝に思って再び瞳を開けば、目の前には真っ黒な塊がいて。
「……、生きてるみたいだな」
予想もしなかった言葉を掛けられた。






オリジナル小説のプロローグに当たるのかな。取り敢えずキャラ名も決まってるんですが、この携帯が変換してくれないしまだ必要ないんで出てきません。
某漫画まんまな感じですが取り敢えずファンタジーなんで今後は違ってきますよ。まあどろどろしてますが。
過去に設定が二転三転してますが、これでどうにか落ち着くかな。ただ年齢がやっぱり上がってますがね(苦笑
所々謎を残していますが、後の話で明かされると思う。のんびり付き合っていただけたら幸いです。

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