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日記兼短文落書置場..........。

日記だったり短文や絵を載せたり等々何でも賄えなノリで。

2025'05.10.Sat
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2008'08.24.Sun

この苛立ちの理由は解っているんだ。


「……これ、お前さんらしく無いんじゃないの」
見下ろした先、呟かれた台詞は期待していた焦りを帯びたものでは無く、酷く冷め切った、諦めを帯びたものだった。黒く乱れた前髪の隙間から翡翠色が冷たく覗いている。
「そう言う割には抵抗しないんだな」
動揺を隠しきれずに震えているかと思った自分の声色は思いの外冷たく、暗闇の狭い部屋に虚しく響いた。
帰ってくるだろう答えは容易に想像できる。嫌な考えしか浮かばない頭に酷く苛立った。
「………まぁ、長年生きればいろんな経験するからねぇ」
嘲笑うかのに唇を歪め、まるで遠くを見るかの様に天井を仰ぐ。冷たく突き刺さっていた視線は諦めに閉じられていた。
「お前さんがそっちの趣味だとは思わなかったけど」
そう茶化すも体勢は変わらず無抵抗。このあからさまな反応に、思考は怒りを通り越して冷め切っている。あんたがそれを通すんなら俺もそれに乗ろうじゃないか。
「その言い種だとあんたは慣れてるんだろ」
身動き一つ取らない身体を無理矢理押さえ込み、閉じられた唇に噛みつくように口付ける。驚きで微かに見開いた瞳に少しの優越を感じて、薄く笑ったまま今度は深く口付けた。
拒絶は無い。有るのは唯の諦めのみ。

唇を離した瞬間に零れた諦めの溜め息だけが、部屋に虚しく響いた。



(俺の想いなんて、あんたには届きはしないのか)







アレシュヴァ前提ユリレイ。
レイヴンはかつての経験からそう言うことに諦めを抱いてるといい。そしてそれを崩せずに苛つくユーリ。

拍手のコメントでレイヴン受でやっていく自信が湧きました。たとえなんて言われようと私は頑張るよ(笑
同志様のサイトも発見してエネルギーも得ましたし。

寧ろアレシュヴァは公式だと思うんだ!


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2008'08.24.Sun

「歯、食いしばりなさいよ」

背後から聞こえてきた物騒なその台詞に勢い良く振り返れば目の前には、火の玉。
「うおっ…ちょ、リタっち危ないでしょうよ、おっさん燃えちまう」
「当たり前よ、狙ったんだから」
命からがら火の玉を避けてその出所を見れば、如何にも不機嫌な天才魔導士殿がいた。
「なによーおっさんリタっちに悪いこと何もしてないわよ」

「死にたがりのあんたに、喝を入れてあげる」


焦りの顔が冷えていくのが分かる。よくよく見れば彼女の目は感情を堪えていた。
「何言ってるの、俺様の命は凛々の明星のものでしょ」
「ふざけるのも大概にしなさいよ」
珍しく震えを含んだ彼女の台詞に、目を見張る。俺としたことがやり過ぎたか。しかしこれは大人としての、エゴ。
「あんなにあの技、連発して……いつ倒れたっておかしく無い」
「心配してくれるのかい、でも俺様だって自分の身体ぐらい解ってるって。俺様がそんなに柔じゃないの、リタっちだって知ってるでしょ」
ぽんぽんと俯いた頭を叩けば彼女は勢い良く見上げて来て、いつもの様に強い瞳で睨み付けてくる。
「な、違うわよっ、あんたは回復役なんだから、使えなくなったら不便なだけよっ、勘違いすんな」
「うっわー…相変わらずキッツイねぇ。でもそれなら燃やされたら同じになるわよ」
「う……」
言い返せずに言い淀まっている彼女に自然と笑みが浮かぶ。可愛いよな、と年甲斐も無くそう思ってしまった。
いやいやそりゃあなた犯罪でしょうよ。
「まぁそれがリタっちの愛情表現だもんな」
ふと浮かんでしまった感情を誤魔化すようにいつもの調子でそう返せば。

「煩いっ」
結局、熱い愛情表現が返ってくるのだった。





(マジ燃える、おっさん燃えちゃうって)
(あんたなんか勝手に燃えてなさいよ)





リタはファイヤーボールが本当好きだよね(笑
二番煎じ所か何番目か分からないそんな話。リタのツンデレは本当に可愛いと思うんだ。
つかおっさんの思考が私の書くゼロス君の思考にそっくり(苦笑


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2008'08.17.Sun
現在進行形でプレイ中。つまり妄想補完。コンセプトは可愛いおっさん。
人魔戦争時代を捏造。25歳の若々しいおっさんです。
マイナー?そんなの知るか(笑






振りかざした剣はその硬い鱗に弾かれ宙を舞う。呆気に取られる隙も無く、鋭い爪が己の胸を突き刺した。瞬間、嫌でも思い付くのは死。肺をせり上がる血の味が酷く不味い。そのまま硬く冷たい地面へと倒れ込んだ。後ろで叫んでいた部下の声が遠くに聞こえた。



「………、何故だ」
目覚めた場所は見慣れた城内の医務室。白いシーツが綺麗に敷かれたベッドの上に俺は居た。最期に感じた胸の激痛は未だ脳に刻み込まれている。けれど現在その痛みは影も形も無くなって、けれど夢では無かったのだと解る程に巻かれた包帯が、そこに在るだけだった。
「目が覚めたようだな、シュヴァーン」
「……アレクセイ、隊長」
訳も解らず茫然としていれば静かに扉が開き、隊長がゆっくりと入ってくる。彼が俺を助けてくれたのだろうか。しかし彼は俺達とは別動隊だった筈。何故あの状況で。
「何も分からぬ、という顔だな。単純な理由だ。私が着いた時にどうにか生きていたのがお前だけだったからだ」
「隊、」
「丁度良い実験対象が手に入って良かったよ」
無理矢理解かれた包帯の下には見たことも無い魔導器がまるで心臓の様な音を立てて蠢いていた。それを見ながら微笑む隊長に、寒気がする。
「お前には存分に働いて貰うぞ。勿論、道具として、な」
それは限り無い地獄への宣告でしかなかった。









アレクセイのあの台詞に萌えました(笑
取り敢えずクリアして無いのでなんとも言えませんが、シュヴァーンは10年前から道具扱いだったのかなあ、と。

レイヴンもといシュヴァーン受が広まることを切に願う(爆笑


それにしても。
エステルに勝てなくてこのイベント何度も見る羽目になってるんですが(泣
48Lvは低いのかしら。

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2008'07.31.Thu
頭の中を弄くり回されて機械に繋がれて気が付けば手を真っ赤に染めていて。
何故かとても楽しかったのを覚えている。噴き出す赤を眺めて笑っていた自分を、覚えていた。
それを繰り返す度に遠くからの賛美の声が高まるのも、知っていた。

(いやだいやだこわいこわいこわいおれはおれじゃなくなるのかいやだよいやだ)

誰か助けて、と叫びたいのに叫べない。ここではそれは直接死に繋がるから。
血なんか見たくないもっと血がみたい叫び声が耳に突き刺さる叫び声が甘美な歌だ殺したくない殺したい。
矛盾する自分の思考に頭が張り裂けそうだった。でも一つだけ、矛盾することなく思うことは。
(死にたくない死にたくない死にたくないよ、死にたくないんだ)


「うん、わかったよ」
耳元で不意に聞こえた静かな声。振り返っても見えるのは白い壁だけ。
「ほら、腕を貸して。もう無理はしなくて良いから」
瞬間視界はふわりと揺れて右腕は、勝手に動いて。


真っ黒に染まる視界の先は、歪んで。



「休んでいて、hallelujah」
言葉と共に涙が零れた。




眠り掛けていたので掘り出してみた。
伏線を拾いたいけれど焦りたくはないからってなんか意味不明(苦笑
つか初期の設定からずれてる気が……。
あとでIFシリーズ纏めます。

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2008'07.29.Tue
1 幼少アレハレ

ゆっくりと目を開くとそこは血の海。
右手に握ったままの拳銃がずっしりと重い。
周りは僕、だけ。
分かりきった事、これは全て僕達がやったんだから。

「あ、あ、あっ…」
かたかたと震える指先でさっき引いたばかりの引き金を探り出す。
冷たい金属の感触がした。

片手で支えきれないそれをどうにか頭まで持ち上げて、こめかみに添える。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
そう何度も繰り返しながら、硬い引き金に力を掛けて。

「俺は、まだ死にたくないんだ」

今にも泣きそうな声で、そう言って、手から拳銃が投げ捨てられた。


僕がまだ生きているのは、彼のあの望みを、壊したくないからなんだ。







2 ロクティエ

「貴方は酷い」

髪を撫でる手は大きくてまるで包み込む様。
それは決して特別なものではないと、気付いている。

「貴方は、酷い人です。……ニール」

貴方は勘違いさせるのがなんて得意なことか。

「俺の心を掻き乱して。
僕の心を包み込んで。
私の心を持っていってしまった」


今の私は貴方を待つことしか出来ないんです。


「ニール、ニール……ロックオン、貴方は本当に、酷い人だ」





世界は貴方を忘れて進んで行くのに。








3 ライハレ

「続ければいい。それでお前の気が済むならな」
血の滲んだ拳に歪んだ頬。一方的なそれは狂気の中の挙行。しかし視線だけは真っ直ぐに金の目を見つめて。

泣きそうに歪んだ俺の顔を綺麗に映した。


「やめろ」

振り上げた拳は力無く落ちて胸の上に着地。変わらない視線。歪んだ顔。優しい、声。全てが俺を見透かして、笑って。


「やめろよ、そんな顔で、その、顔で……、俺を見るなよ。見ないで、くれ」


溢れ出すものは、涙。


堕ちていく、ゆっくりと。



縋り付いた胸の中で、許しを請う相手は、誰。








取り敢えず今の拍手がシンフォなのでそれまでの00三種を。
全て中身暗いあたり私の人間性が問われます(今更

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